2022/07/22 コラム

クルマの解体屋は中古部品の生産所…「品質に問題がある」は過去の話!?

今やネットでも中古部品が検索できる



■知っていて損はない解体屋さん

今回、撮影協力してもらったのは、栃木県足利市にあるエコアール。ここは筆者が13年前に偶然ネットで見つけたところ。そして大手10件以上の解体屋さんを見てきた筆者が驚いたのは、その規模だった。事務や現場含めて20~30人を超えるとかなり大きいと思っていたが、ここは従業員100人以上がつねに勤務している。

なにより高速道路とガソリン代を使っても行きたいと思った理由は、大手自動車用品販売チェーン店に負けない設備が整ったピットを備えた「エコアールDS館」というショップを併設していること。関東で見聞きした限り、こうした直営店を経営している解体屋さんは埼玉の昭和メタルくらいしか筆者は知らない。ちなみに扱い台数は多いときで月に3000台以上、部品在庫数も3万点以上ある。中古部品だけなら、ヤフオクでもリサイクル部品グループネットワークからでも買うことができるが、それでも実店舗に行って実際に見たり触れたりするのは別の楽しみが増えるし安心だ。

なぜ修理するときに解体屋さんを紹介するのか。食べ物でいえば野菜をスーパーから買うのと、農家から直接買う違いみたいなものがあるからだ。ある程度通って、それこそスタッフと顔見知りになれば、いろいろ融通利かせてもらえることが少なくない。どんな融通かは、いちがいには言えないのだが、たとえばなかなか入手しづらい車種の部品とか流用できる部品の情報とか、知っていて損はないことを教えてくれることもある。

規模や扱い部品量が多いので、北海道から関西までだが解体屋さんを取材しに行く先々で「エコアールってどんな感じ?」と同業者も興味津々。タイヤやホイール、その他の電装部品などはDS館を物色していれば楽しいし、中古部品なら車検証を持って本社建物の「フロント」と呼ばれるスタッフに相談してみればいい。一度は訪ねる価値があると断言しておこう。


エコアール
〒326-0324 栃木県足利市久保田町838-1
TEL 0284-70-0780
FAX 0284-72-1711
Email:info@eco-r.jp
9:00~17:00
定休日 第二・四・五の土曜日と日曜と祝日
http://www.eco-r.jp/


●本社に隣接するDS館には、主に中古のタイヤやホイールなどが多数展示販売されている。指定工場でもあるからタイヤ交換だけでなく、修理や外装部品の交換も行えるし、何より個人宅には配送不可能な、重くて大型部品の交換も依頼できるのがうれしい

エコアールDS館
〒326-0324 栃木県足利市久保田町880-1
TEL 0120-27-3440
FAX 0284-70-0199
平日9:00~19:00(作業受付18:30まで)
土日祭日9:00~18:00(作業受付17:30まで)
定休日 月曜日
http://ds-eco-r.jp/

ドライバーWeb編集部

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