2023/11/06 コラム

自動車解体屋の塀の中には何が? 不法ヤードを見分ける方法があった

取材協力:エコアール



■無法者は去ってほしい

筆者が今回寄稿した理由は、鉄の塀で囲われて廃車を扱っていても、設備投資をして環境に配慮した適正な解体作業をするところは都道府県知事の許可を受けた正規の解体屋であり、間違っても土の上で部品取りを行う、油などを土に染み込ませている違法なヤードとは違うことを伝えたかったから。

その違法ヤードは、公的には不法ヤードと呼ばれているようだが、筆者個人の感覚だとピンポイントで客観的にわかりやすい違法ヤードのほうがしっくりくる。千葉県警など「求む!不法ヤード情報」などと公式サイトに記載し、特徴として「深夜に解体作業している」「会社名や経営者が不明で営業実態がわからない」「山間部や奥まったところで自動車廃棄部品などが放置されている」のを発見したら最寄りの警察署に情報提供をお願いします、と書いてある。盗難が増えるのが嫌なら、どんどん通報したほうがいいだろう。

あえて法整備うんぬんは言わないが、いたちごっこでも警察が動かないよりマシ。あとはクルマを愛する皆さんがどこかを走っていて「看板が無い、あっても都道府県知事の許可番号も記載されてない、土の上で分解されてるクルマがある」なら、ほとんど違法業者だと思えるし、情報を欲しがっている警察に通報したほうがいい。

ちなみに最もわかりやすい都道府県知事の許可番号の表示は、自動車リサイクル法で「標識として掲示する義務がある」と定められているから、外から見て表示無しで廃車の解体をしている時点でアウトだ。

ドライバーWeb編集部

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