2021/12/23 ニュース

日産リーフの再生バッテリーを搭載したスポーツカーも! 日産のはたらくクルマ10選

●とある事情により左ハンドルになっている



■シンコーフレックス 再生バッテリー使用ゴルフカート(LIBCART)

日産が51%出資する4Rエナジー社製のリーフの再生バッテリーを、桜オートモーティブエナジー製のゴルフカートに搭載した。リユース事業をプロデュースする開発会社のシンコーフレックスが、選定したリユースバッテリーの供給を行っており、シンコーフレックスと桜オートモーティブエナジーの両社は共同でゴルフカート向けの「LIBパワーユニット」の開発を行っている。



従来、鉛バッテリーを積んだ5人乗りのゴルフカートは車両重量が600㎏以上あり、キャディを含め5人乗り、4人分のゴルフバッグを積むと1トン近くにもなっていた。リチウムイオンバッテリーを搭載したことによって150㎏の軽量化達成している。リーフは48モジュールの電池を積んで約300㎞走行できるが、ゴルフカートでは1日10㎞走行できればいいので、7モジュール(合計30㎏)のバッテリーで間に合うとのこと。



桜オートモーティブエナジーの赤木和彦氏は「昔は鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの価格は3倍以上の差がありました。今は1.5倍とか1.6倍ぐらいの差です。もちろんバッテリーの寿命は約2倍の5年程度。充電時間も2分の1ぐらい。重量自体は5分の1ぐらいになっているので、ゴルフ場様にとってはかなりのメリットがあります」と話す。

軽量化のメリットについて同氏は「カートはだいたい10年ぐらい使われますが、軽量化によって、タイヤの摩耗、使用部品の消耗、モーターへの負荷がかなり軽減されます。もう1つは150㎏軽いので、乗っている不快感がないのです。ゴルフ場はアップダウンがありますが、上り坂では鉛バッテリーではスピードが落ちていきます。リチウムイオン電池は使用する電池を減らして軽くしていることもあり、スピードが落ちずに逆に加速しているような感じ。その点はゴルフ場のお客様にとっては大きなところなんですよね。



また、2人乗りのタイプは最軽量で、車重260㎏を実現しました。日本のゴルフ場は重いカートがコースを走ると芝が痛むので、カート道路を走りますが、海外ではボールの横までカートで行けるのでプレイ時間も早くなります。LIBCARTの2人乗りタイプでは軽量にしているので、コースの中に入れるポテンシャルを持っており、欧米流のプレイスタイルとともに日本のゴルフ場に提案させていただいている状況です。プレイスタイルを変えて、日本のゴルフ人口を増やしたいという思いがあります」と語っている。

ドライバーWeb編集部

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