2023/10/24 コラム

介護疲れで居眠り運転、集団下校の小学生に突っ込み…そんな事故を防ぐために「今すぐやれること」

子供を事故から守るために。声を大にして



■前提「人間はもともと不注意な生き物」

人間に「ついうっかり」はつきものだ。ブレーキとアクセルの踏み間違いも、ついうっかりに含まれる。ながらスマホとか、もともと不注意な人はいるし、普段は注意深い人でも不注意な瞬間はある。運転者が人間である以上、どうしようもない。

ついうっかり、不注意で進路を外れたクルマは、ブロック塀や電柱に衝突したり、田畑へ落ちたり。ときに、通学の生徒らに突っ込む。どうすればいいのか。2つの考え方がある。

A、規則を守れば事故は起こらない。守らない者を取り締まる。事故を起こしたら厳しく処罰する。

B、うっかりや不注意のクルマが進路を外れても、通学の生徒らに簡単に突っ込むことがないよう、ガードレールを設けるなりして物理的に生徒らを守る。

日本ではAが主流だ。Bはマイナーだ。そうして裁判長が言ったのである。

裁判長 「その怒りの矛先を遺族はあなたへ向けるしかない。それをあなたが受け止めるしかない」

裁判長は主流のA派に属するようだ。ところで、この裁判を傍聴したのは、じつは2009年8月だ。当時、ブログ「今井亮一の交通違反バカ一代(いちだい)」に私はこう書いた。

「人間はもともと不注意な生き物。居眠りもすればカーラジオや伝票へ脇見してハンドル操作を誤ることだってある。
 そうやって誤ったとき、たちまち5人もの小学生が死傷するという通学環境が、とくにどうとも言われず普通にある日本…そこにこそ問題があるのではないか。
 こういう事故は、ある確率でこれからも起こり続けるだろう。起こったら、怒りの矛先を加害者へ向け、厳しく処罰して終わる…」

ドライバーWeb編集部

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