2022/08/13 カー用品

伝統の8スポーク〜時代を超えてGR86の足元に〜|レーシングサービスワタナベ F8F/F8×GR86|

RSWatanabe_F8F
Racing Service Watanabe
F8F/F8
 
価格(1本):8万3600円(F8F・18-70)〜9万4600円(F8・18-10.5)
 
 
誰もが共通言語のように頭に思い描くことのできる秀逸なデザインが「ワタナベのエイトスポーク」。半世紀にも及ぶ不朽の名作を最新スポーツモデル、GR86は見事に履きこなす。

RSWatanabe_F8F
 
令和のハチロクに超絶フィット
 
ワタナベのエイトスポーク。アルミホイールがまだ特別なものだった1970年代からカスタムホイールの代名詞であり続けるレジェンドだ。
 
エイトスポークと聞いてクルマ好きならすぐ「あの形」が思い浮かぶはず。真円のセンターから延びるカマボコ形の8本スポークが肉厚のリムをつかみ、足元に存在感を与える。
 
1967(昭和42)年創業のレーシングサービスワタナベは、FLやF3といったレーシングフォーミュラの設計・製造をルーツとし、レースでの豊富な経験と技術を基に、モータリゼーションの発展や国産車の高性能化を見据えたアルミホイール、エイトスポークが生み出された。
 
当時はスチール(鉄)ホイールが当たり前で、アルミホイールはとても高価な代物。しかし、加速やブレーキング、コーナリングなど、ばね下の軽量化が走りにもたらすメリットは大きく、国産アルミホイールの黎明期に8本スポークのスポーティなデザインは高性能ホイールの象徴的な存在となり、当時の高性能車=ハコスカ、ケンメリ、TE27、S30Zなど、今でも多くのファンを魅了する名車たちの足元で輝きを放った。
 
クルマのデザインが時代とともに変遷するように、アルミホイールもトレンドに大きく左右される「時代の映し鏡」だが、エイトスポークのデザインは半世紀以上も変わらない。
 
時代を超えて受け継がれるエイトスポークと重なるのがハチロク。80年代に一世を風靡したAE86が2012年にトヨタ86として蘇り、GR86へと進化するが、歴代のどのモデルにもエイトスポークが似合う。
 
令和のハチロクとエイトスポークのマッチングを知るため、カタログのイメージカラーでもあるクリスタルホワイトパールのGR86に、18インチの「F8F」を履かせてみた。

RSWatanabe_F8F
 
撮影車のグレードはRZで車高は純正のまま。タイヤは純正サイズ(215/40R18)をキープし、アルミホイールのみの履き替えをイメージ。ホイールサイズは純正が18インチのリム幅7.5J、インセット48なのに対し、F8Fのサイズは18インチのリム幅7.0J、インセット40を選択。余裕しろが少ないリヤのフェンダー内にもしっかり収まり、車検にも問題なく適合。F8Fはブレーキキャリパーとのクリアランスを稼ぐためにフェイス(デザイン面)が表側に出ているので、フェンダーと程よく「ツライチ」になっている。
 
キャリパーの“逃げ”を意識したF8Fタイプに対し、GR86のようなFR車向けにフェイスを奧にオフセットしてリムの深さを強調するのがF8タイプ。どちらもカスタムの仕様(車高やオーバーフェンダーの幅、タイヤサイズ、キャンバー角度)に合わせて細かくインセットを指定することが可能で、例えばF8Fでリム幅7.0J、インセット20~15(要ローダウン)を選べば、フロント4ポット、リヤ2ポットのモノブロックキャリパーを採用するGRモノブロックブレーキキットが収まる。
 
カラーはワタナベブラックと称される標準色のブラックに加えて、マグネシウム専用色のブラウンニッシュに色味を近づけたマグ色などがオプションで選べ、リム切削にも対応。自分だけのエイトスポークが作れる。
 

RSWatanabe_F8F
RSWatanabe_F8F 
●スポークの合間に刻まれたR.S Watanabeのロゴに老舗ブランドのプライドが宿る。愛車とのマッチングを測ることも可能(要予約)
 
RSWatanabe_F8F
●F8Fタイプ(写真)はフェイスを表に出してキャリパーの逃げを確保。FR車向けのF8タイプはフェイスが奧まってリムを深く見せる
 
RSWatanabe_F8F
●伝統のデザインはそのままに、ビッグキャリパーのクリアランスを設けたF8Fタイプ。GRモノブロックブレーキキットにも対応
 
RSWatanabe_F8F
●海外製ホイールが増えるなか、国内自社生産にこだわる。茨城の友部工場で鋳造やオーダーに合わせた加工を施しユーザーに届ける
 
RSWatanabe_F8F
●標準色のブラック以外にも質感にこだわったマグ色やゴールドメタリックなどカラーバリエーションを設定。リム切削にも対応する
 
 
〈文=湯目由明 写真=佐藤亮太〉

■問い合わせ先
レーシングサービスワタナベ
TEL:0120-811-562
https://www.rs-watanabe.co.jp

ドライバーWeb編集部

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