2022/06/16 コラム

「ハエ」が写っちゃったカタログをゲット!? 日本最大級のクルマ「カタログ交歓会」に潜入

ACC・JAPANの会員は全国に約300人



■紙カタログの存在意義

トヨタが紙のカタログを廃止することについて、ACC・JAPAN会長の清水さんは次のように語っている。
「紙のカタログ文化が終焉を迎えつつあることは、非常に悲しく思います。デジタルにはない紙のカタログのよさは、さまざまな大きさのものが存在し、趣向・アイデアを凝らして楽しく見ることができるものがあったこと、また高額のクルマには過剰なほどの豪華なカタログが用意されたことです。

それらのカタログは、コレクターでなくとも見る方をじつにワクワク、ドキドキさせる魅力に満ちていました。紙質の違いに感じる風合い、インクの匂い、開けばワイドに見せる4つ折りページ、ケースに入った特別感満載のカード式。いずれも紙のカタログならではの、なせる技です。

インターネットでデジタルのカタログを見ることができても、以前のようにクルマを買う前に家族で何種類ものカタログを囲んでワイワイと盛り上がる、という光景は見られなくなるのではないでしょうか。

単にコスト削減という理由だけで、大切な文化をなくすことは、自動車メーカーの責任を問われることにもつながりかねません」

筆者の予測では、トヨタのカタログは、簡易版が残るのではと考えている。レクサスはすでに2021年秋の新型NXから、従来の厚いカタログの発行をやめ、ボディカラーや装備表、諸元表のみを記載した簡易カタログに移行。クルマの購入検討の際には、やはり紙の装備表や諸元表があったほうがデジタルよりも見やすい。トヨタもレクサスと同様の対応をするのではないかと思っている。

交歓会やクラブについての問い合わせは、ACC・JAPANの清水さんまで。
naratatsuya1107●gmail.com
(●を@に変えてください)

〈文と写真=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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