2020/01/07 コラム

まだやってる? 内掛けハンドルは百害あって一利なし



パワーステアリングが当たり前の時代だから



でも、平成に入るころにはパワーステアリングが普及し、今じゃ当たりまえの装備になっている。ハンドルを回すのに、ものすごく力がいるわけじゃないから、内掛けハンドルは不要になった。ただ、どこからか「ステアリング操作なんて自分がヤリやすければイイんじゃね」なんて声が聞こえそう。でも、ダメ。だって、アブナイ操作だから。


例えば、左折時。右手をステアリングの頂点のあたりに移して切り込もうと思ったら、出前スクーターが左側をすり抜けようとしていたみたいな場面。ウワッと焦りステアリングを右に切り返そうとしても、右手はその方向には動かないからね。慌てて左手でフォローしても、すでに遅いって事態が起きかねない。

しかも、内掛けハンドルは、ステアリングをどちらへどれだけ切っているかが意識しにくい。じつは、運転上達の近道は自分がクルマをどう操作して、クルマがどう反応するかを確かめ、その経験を積み重ねること。結果として、自分がイメージした走りと操作が一致してくる。

その意味では、小刻みにステアリングを持ち変える操作や、手のひらを添えたグルグル回しとかももってのほか。いわゆる送りハンドルも操作を意識しにくいんだけど、メリットもあるから別の機会に解説しよう。

ドライバーWeb編集部

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