2021/01/28 コラム

プリウスαのOEM供給車「ダイハツ メビウス」もついに生産終了!車名の由来がじつに知的だった。

トヨタ プリウスαが2021年3月末での生産終了を発表しているが、OEM供給車であるダイハツ メビウスも生産終了することになった。

メビウスは、2010年9月にトヨタとダイハツの間で合意した環境技術分野での国内での協業の一環として行われたOEM供給車として2013年4月に発売。ハイブリッド乗用車の供給はアルティス(トヨタ カムリのOEM供給車)に続く第2弾であった。プリウスαのデビューは2011年5月なので、約2年後の投入だった。



グレード体系はプリウスαの標準グレードにあたるS系3グレード(いずれも5人乗り)を用意しており、リチウムイオン電池を搭載した7人乗りモデルは設定されなかった。



メビウス、その車名の由来であるが、語源は19世紀のドイツの数学者・天文学者、アウグスト・フェルディナント・メビウス(August Ferdinand Möbius)の名前にちなんでいる。長方形の帯の片方を180度ひねってもう片方の帯につなぐとできる無限ループの「メビウスの輪」の発見で有名である。ダイハツによるとドイツ語のMöbius「メビウスの輪・永遠の象徴」からインスパイアされた造語とのこと。ちなみに、発売から約1年前の2012年5月に車名が決まり、商標の出願を行っている。



車名は環境に配慮したハイブリッドワゴン車としてサスティナビリティ(持続可能性)の象徴であることをアピール。1.8Lハイブリッドシステムを搭載、Cd値0.29と空力性能に優れたフォルム、軽量化との相乗効果によって達成した低燃費(JC08モード26.2km/L)と、広く快適な室内空間+(5人乗り仕様としての)大容量のラゲッジルームによって、どこまでも走っていけるクルマというイメージを表現したという。

気合いの入った壮大なネーミングを持つクルマだけに、生産終了は残念である。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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