ENKEI［エンケイ］
レースで勝利するために求められる条件を兼ね備えたENKEIホイール。市販スポーツホイールにもそのテクノロジーは息づいている。
■カップ専用モデルも用意ワンメイクのGR86／BRZカップのクラブマンシリーズ、スーパー耐久のST-4クラス、全日本ラリーのJN3クラス。いずれも改造範囲が狭く、市販車に近い条件で競われるモータースポーツだ。昨年シリーズチャンピオンに輝いたGR86をベースにしたマシンの共通項は、ENKEIホイールを履いていること。
特に長丁場の耐久レースで勝つためにホイールに求められるのは、軽さ、強度、剛性の3つがバランスよく備わることだ。なかでも大きな力が加わったときに起こる変形（たわみ）を抑え、タイヤとサスペンションの性能を存分に発揮させるのに欠かせないのが剛性。ENKEIではアルミの素材強度を高めるダービル鋳造システムと、鍛造に匹敵する強度のインナーリムを成形できるMATPROCESSを採用する。
こうしたENKEI独自の製法によって強度を確保しながら、長年のホイール設計で得た膨大なデータを基にコンピューター解析を行い、スポークのレイアウトや断面形状、リムの形状をデザインし、重量を抑えて剛性に富んだホイールを作り込む。
デザイン、機能ともにモータースポーツの知見が色濃く反映されているのが、NT03RR。スポークの間をつなぎ、ホイールのねじれ、たわみを低減してステアリングレスポンスを向上させるという機能を意匠で表現したブレースリングが、レース直系のイメージを増幅させる。
ラインアップはGR86／BRZカップ専用モデルや、レーシングドライバーの木下みつひろ選手が監修し、フェンダー無加工で履けるギリギリのサイズを狙ったリム幅とインセット、GR86／BRZにジャストフィットするボア径56mmのハブセントリック設計とし、高速域で優れたダイナミックバランスを発揮するタイプSSが選べるなど、まさにGR86／BRZオーナーのためのホイールだ。
レーシングホイールの血統を受け継ぎ、NT03RR同様にGR86／BRZカップの指定部品に選ばれているのが、スーパーGT用ホイール「RAシリーズ」の設計思想を受け継いだストリートモデル、GTC02。
2×6本スポークの根元にあるツインラディエ―ションディンプルは、表面積を拡大してブレーキの放熱を促すのと同時に、駄肉をそぎ落としグラム単位の軽量化に寄与している。
●ホワイトRacing Revolution NT03RR type SS ［レーシングレボリューション エヌティーゼロスリーダブルアール タイプエスエス］
価格：7万950円 サイズ：18×9.0J・インセット48 、P.C.D.100 、5H
カラー：ホワイト、ハイパーシルバー、マットダークガンメタリック
■GR86／ BRZをターゲットにしたチューナーモデル1998年に誕生したNT03 。現行モデル「RR」は4世代目で、デザイントレンドのコンケイブやビッグキャリパー＆大径ローターへの対応など時代分の進化を遂げた。アイコンのブレースリングがホイールの変形を抑え、ロードインフォメーションを正確にドライバーに伝える。
●マットダークガンメタリックRacing Revolution RS05RR ［レーシングレボリューション アールエスゼロファイブダブルアール］
価格：7万950円 サイズ：18×8.5J・インセット42 、P.C.D.100 、5H
カラー：マットダークガンメタリック
■プレミアムからスポーツまでマッチリムフランジの端まで伸びたシャープな15本フィンとコンケイブを融合した大径感のあるデザインが存在感を与える。レーシングホイールレベルの高い基本性能とデザイン性を両立し、21インチの鍛造モデルも設定するなど、プレミアムからスポーツまで幅広い車種にマッチする。
●ダークカッパーRacing GTC02 For GR86/BRZ Cup ［レーシング ジーティーシーゼロツー フォー ジーアールハチロク／ビーアールゼット カップ］
価格：4万6750円 サイズ：17×7.5J・インセット44 、P.C.D.100 、5H
カラー：ダークカッパー、ホワイト、マットブラック
■スーパーGTの設計思想が盛り込まれる軽量化と高いブレーキ放熱性を発揮する2×6本スポーク、ストレスの少ないパートにミーリング（切削）加工を施すことで、強度と剛性を確保しつつ軽量化を実現したHクロススポークなど、スーパーGT用ホイールのデザインと設計思想を随所に盛り込んだ高性能モデル。
●シルバーRacing RPF1［レーシング アールピーエフワン］
価格：4万7300円～6万1050円 サイズ：16×7.0J・インセット45～18×8.0J・インセット45 、P.C.D.100 、5H
カラー：シルバー、マットブラック
■軽量ホイールのロングセラーモデルF1マシンのホイールデザインを踏襲し、応力分散とブレーキ放熱に優れる2×6本マルチスポークデザイン。2002年の発売以来、軽量ホイールの代名詞として根強い人気のロングセラーモデルだ。18×8.0Jの重量は8.4kg～（純正18インチは9.8kg）で、ばね下重量を軽減。
●ダークシルバーPerformance Line PF09［パフォーマンスライン ピーエフゼロナイン］
価格：3万9600円～5万5550円 サイズ：16×6.5J・インセット38～18×9.0J・インセット42 、P.C.D.100 、5H
カラー：ダークシルバー
■性能と機能美を高次元でバランス最新のCAE解析を駆使して設計・デザインした9本スポーク。駄肉をそぎ落として形成したスポークは視覚的にも軽さをアピールしている。ブレーキとのクリアランスを保ちながら、深みのあるコンケイブを実現するためにフロントフェイスとリヤフェダークシルバー イス、2つのフェイスタイプを設定。
■性能とプレミアム性を追求した“鍛造削り出し”も展開東京オートサロン2024で発表された5スプリットスポークホイール、WPS NVR5。WPSはアルミホイールを知り尽くし、熟練の技を持つENKEI各製造部門の精鋭が集う最新ファクトリーのこと。最先端の加工機と技術、匠の技を駆使した鍛造削り出しプレミアムホイールだ。
アフターマーケット
営業統括本部
宮田直輝さん
〈文＝湯目由明 写真＝山内潤也〉
■問い合わせ先
エンケイ
https://www.enkei.co.jp/ 
