2024/01/01 コラム

【コスパよすぎで新型がかすむ!?】旭川でも十分わかった…スバル フォレスターのBUY NOW度

●最北じゃなくても十分寒い! パウダースノーの旭川近郊

5代目となる現行型フォレスターが登場したのは2018年7月。以後、改良を重ねるごとに商品力を高め、円熟の域に達したスバルのミドルサイズSUVだ。すでに彼の地で披露された次期6代目の存在は無視できないが、現行型をカシコく手にするチャンスはとにかく今!らしい。

その理由と真価を探るべく向かったのは、2023年末の北海道。結論から言えば、確かに現行型は深雪のなかでも驚くほどよく走り、驚くほどコストパフォーマンスが高かった。でも今回一番驚かされたのは…試乗の舞台があまりに攻めすぎていた?ことかもしれない。


●(左)今回のフライトの軌跡。稚内空港の上空で幾度も着陸を試みるも…断念。地上からも空港上空で旋回する飛行機の音が聞こえたとか。新千歳空港からは列車を乗り継ぎ、陸路で旭川入りした

■遠きにありて思うもの

「SUBARU AWD×日本最北&最寒取材会」と銘打った北海道試乗会。北海道には仕事柄 毎年のように行くが、最北の地・稚内は、いまだ訪れたことがなかった。

われわれのスケジュールは、羽田から稚内空港に直行。スバルSUVでスノードライブを楽しみながら南下し、1泊2日で旭川まで300㎞弱の行程だ。

日本海側のルートを採ると、留萌(るもい)から足を伸ばしたところに増毛(ましけ)という町がある。

「(映画)『駅 STATION』の舞台ですね。駅や食堂が観光用に保存されていますから、もし観ていなかったら観ておくといいですよ」

と、同行するカメラマン。確かにこうした知識があるかないかで、旅の味わいは全然違うものになる。

出発前夜、動画配信サービスに契約し、男と女の哀しい物語を堪能して準備はオッケー。あとは北の国らしく雪があることを祈るばかりだ。そして試乗会に合わせたかのように、日本列島の日本海側にはこの冬一番の寒波が流入するという。雪不足の心配もなさそうだ。

が、ちと降りすぎた。

NH571便は天候状況確認のため羽田を1時間遅れで出発したものの、大雪の影響で稚内空港に着陸できず、降り立ったのはハブ空港の新千歳。そこから羽田にとんぼ返りの展開も覚悟したが、スバル試乗会スタッフの尽力で翌朝、なんとか旭川周辺での試乗が可能になった。旭川には鉄道で移動。北海道でクルマ以外に乗ったのは今回が初めてで、これはこれでいい思い出になったのだ。


●翌朝、旭川市内で出くわした「?」な光景。繁華街の看板と電線との距離を確保するため、ぐにゃりと曲げられた電柱。正式な名称は「S型組立鋼管柱」。かつて、側溝整備道路改良工事の際に電柱を建て替える用地を道路側に確保できず、やむなく家屋側に建てたため、このようなカタチになったのだとか


●今回の試乗車は、Xブレイクをベースとした近畿地区スバルグループ限定の特別仕様車「フォレスター KS-01」。ちなみにKSは Kinki Subaruの略だ(価格:388万円)

ドライバーWeb編集部

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