2023/10/13 ニュース

【クルマにもサーチャージ】ジャガー・ランドローバーとステランティスが「サーチャージ」を導入

車両価格を変えず、サーチャージで調整

2023年10月より、ジャガー・ランドローバー・ジャパンとステランティス・ジャパンは車両価格とは別にサーチャージを設定することがわかった。両ブランドの公式ホームページに記載されている。

サーチャージ額は、例えばランドローバー・レンジローバーは16万円、ステランティス・ジャパンが扱うジープ・ラングラーは17万円。※車種によって金額は異なる

その理由は、やはり製造・輸送コストの急激な増加だ。ジャガー・ランドローバー・ジャパン広報部は、下記のようにコメントしている。

「昨今の急激でかつ幅の大きい為替変動のため、健全な経営のためにはメーカー希望小売価格の頻繁な変更が余儀なく求められるのが実情です。しかしながら、お客様へは無用な混乱は避け、安定した価格での製品の供給を第一としたく、大きな為替変動の動きに合わせて柔軟に対応可能なサーチャージ方式での価格調整を始めて導入させていただきました。なお、当社としまして、サーチャージ導入は初めてとなります」

なお、ステランティス・ジャパンも同様の理由でサーチャージ導入に至ったという。

振り返ってみれば、輸入車ブランドの価格改定が頻発している。どんどん上昇する価格、しかし上げなければ想定した利益が出ずビジネスとしては成り立たない。

また、価格改定が繰り返されれば顧客はもちろん、販売の現場も混乱しかねない。そこで、大きな為替変動に合わせ、その額を調整しやすいサーチャージを導入したのだ。この動きは、ほかの輸入車ブランドにも波及しそう。

国産メーカーも昨今値上げ傾向にある。もしかすると、サーチャージの導入は輸入車ブランドにとどまらないかも。「国産」とはいえ、クルマを構成するさまざまなパーツは輸入品も多数なのだから。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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