2023/08/01 コラム

フェアレディZ NISMOは900万円超! 販売方法が「特殊」だった

生産台数がどれほどか気になるが…

日産は8月1日、フェアレディZに「NISMO」を追加設定した。9速ATのみのラインアップで、価格は920万400円。

フェアレディZ NISMOのエンジンスペックは、ノーマルに対して15馬力/55Nmアップの420馬力/520Nm。パワフルな加速を実現しているという。9速ATは変速レスポンスと耐久性を向上させることで、俊敏なシフトチェンジを可能としている。

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また、ステアリングとボディのねじり剛性もアップ。シャシーにも専用チューニングが施され、さらに新設定の「トラクションモード」が狙いどおりのライントレース性を実現。正確なステアリング操作をサポートする。

ブレーキにはNISMO専用のブレーキシステムを採用し、本格的なスポーツ走行にも対応。ドライブモードには、NISMO専用の「SPORT+」モードを含む3種類を設定し、使用シーンに応じた最適なチューニングも施される。

エクステリアでは、フロントグリル、フロント/リヤバンパー、フェンダーモール、サイドシルプロテクター、リヤスポイラー、そしてリヤLEDフォグランプをNISMO専用パーツとして開発。低重心かつ長く伸びやかなスピード感を演出した。もちろんこれらはダウンフォースの強化とともに空力性能向上を達成している。

フロントグリルのメッシュはGT-R 2024年モデルでも採用した通風抵抗の少ないハニカムデザインとし、風をすくい取る形状のエアガイドスロープとの相乗効果により冷却効率を最大化した。また、新たに設定した19インチの全面グロスブラック塗装の鍛造アルミホイールは、剛性と軽量化を両立した9本のラジアルスポークデザイン。リム幅を広げながらも軽量化しているという。

インテリアは、ノーマルのシンプルでスポーティなインテリアをベースに、ドライバーの運転への集中を高め、スポーツ走行を盛り上げるカラーと素材を組み合わせた。NISMO専用チューニングのRECARO製スポーツシートは、ブラックのパーフォレーション付きアルカンターラとレザー素材の組み合わせ。滑りにくさと高い質感を両立している。

ボディカラーは、専用色となるNISMOステルスグレー/スーパーブラック2トーンを含む全5色。

さてフェアレディZ NISMOの販売方法に関してだが、やはり別記事でお伝えしていたとおり「特殊」だった。ノーマルのフェアレディZを注文し、長期間納車を待っている顧客のなかで、NISMOへの振替を希望する人へのみの販売にするという。

さらに、生産台数に限りがあるため、振替希望者が多数となった場合は抽選に。日産では、「納期長期化の解消目途が立ち次第、、新規のご注文受付を検討してまいります」とのこと。

気になるその生産台数に関してだが、日産では車種ごとに生産台数を公表するかしないか判断。今回のフェアレディZやフェアレディZ NISMOに関しては今のところ公表していない。超希少なモデルとなりそうだ。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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