2023/04/13 ニュース

受注2万台超えの新型セレナのe-POWER。約480万円の「ルキシオン」は売れているのか?

好調なスタートを切ったセレナe-POWER

■世界初!手放し運転可能なミニバン

日産は2023年4月13日、新型セレナのe-POWER車を4月20日から発売すると発表した。e-POWER車の価格は319万8800〜479万8200円。セレナは2022年11月にフルモデルチェンジを実施し、ガソリン車のFFモデルは12月22日から、ガソリン車の4WDは2023年1月から販売を開始、e-POWER車については2023年春の発売としていた。

【画像】新型セレナ最上級「ルキシオン」とは

新型セレナのe-POWER車は、新開発の1.4Lのe-POWER専用ガソリンエンジン(従来の1.2Lから排気量を拡大)を組み合わせた第2世代e-POWERを搭載。エンジンで発電した電気をもとに走行する100%電気駆動車である。新型車はエンジンの作動音を低減しながら、よりパワフルで気持ちのいい加速性能を実現。さらに、車両状態や走行環境に加え、ナビと連携しながらエンジンの作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を搭載することで、エンジンの作動頻度を下げて、高い静粛性に貢献している。

e-POWER車は2023年2月末の受注開始から4月12日までの受注台数が2万410台となり、セレナ全体の受注のうち約6割がe-POWER車、約4割がガソリン車で、e-POWER車のほうが人気である。ハンズオフ運転も可能なミニバン世界初搭載の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を唯一装備する最上級グレード「ルキシオン」は、e-POWER車受注のうちの約15%を獲得している。新型セレナは他社モデルからの乗り替えが全体の4割程度獲得できており、ルキシオンに関してはエスティマなど上級車からの乗り替えが見られるとのこと。ちなみに、ボディカラーは、プリズムホワイトが人気で、次いでダイヤモンドブラック、2トーンではプリズムホワイト/スーパーブラックが好評だという。

先代セレナe-POWER車が半年弱ほどで受注が2万台に到達したのに対して、新型は約1カ月半で2万台を達成。日産では人気の理由について、累計販売台数200万台(今回到達を発表)を超えるセレナの強みとして初代から大切にしてきた“BIG”、“EASY”、“FUN” (家族がセレナの中で広く、簡単に使うことができて、家族で楽しめる)のコンセプトが評価されていること。さらに第2世代e-POWERやプロパイロット2.0といった日産の新しい技術を搭載してカーライフが楽しめる点が人気のおもな要因であると分析している。

なお、今回発売するセレナe-POWER車には、センターピラーインナーなど複数の骨格車体部品に、マスバランス方式(製品の製造工程において、低CO2品などのある特性を持った原料とそうでない原料とが混在する場合、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法)によって製造時のCO2排出量を100%削減した、低CO2高炉鋼材を新たに採用。ガソリン車と車体骨格の部品を作り分けたとのことである。

■テレマティクス技術を活用した自動車保険サービスを開始

また、日産は金融子会社である日産フィナンシャルサービスと、パートナーの損害保険ジャパン株式会社と共同で開発した自動車保険プラン「日産カーライフ保険プラン つながるあんしんプラス」を、新型セレナe-POWER車から本格導入すると発表した。車両搭載のテレマティクス技術を活用した保険商品で、「日産カーライフ保険プラン」が提供する従来内容に、「安全運転アシストサービス」と「緊急対応トータルサポート」の2つを加えた新たな保険サービスである。

「安全運転アシストサービス」は、新型セレナのガソリン車からすでに導入済み。テレマティクス技術によって車両から取得した走行データに基づき、ドライバーの運転挙動をスコア化することで安全運転に対する意識を高めるとともに、スコア結果によって保険料が割り引きになるというもの。

今回導入される「緊急対応トータルサポート」は、万が一の事故の際に、緊急対応(救援機関への連絡)からレッカー手配、保険会社への事故報告まで、一気通貫してユーザーをサポートする。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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