2023/02/21 コラム

歩道に駐車したバイク、駐車禁止の標識がないのになぜ違反? みんなやってるから…は大間違い!

データで明らかになる「バイクがねらわれる都道府県」も!



■データで明らかに…バイクを狙う都道府県

さて、歩道駐車も含めて、バイクの駐車取り締まりはどれぐらい行われているのか。2021年の確認標章(黄色い駐禁ステッカー)の取り付け件数のデータが手元にある。全車種の全国合計は91万2603件。うち「自二・原付」つまりバイクは8万9282件、9.8%となっている。

都道府県別で見ると、ばらつきが非常に大きい。秋田、山形、山梨、富山、石川、和歌山、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、高知は、なんとゼロ。ほか、1桁が9県ある。てえことは? そう、バイクに対する取り付けがめちゃくちゃ多い都府県があるんだね。トップ3を以下に。( )内はその都府県の全取り付け件数に占めるバイクの割合だ。

1位 東京  2万5405件(9.7%)
2位 神奈川 1万9213件(19.9%)
3位 大阪  1万4759件(12.1%)

この3都府県だけで、バイクの全国合計の3分の2をしめちゃってる。すごい。次に、バイクが占める割合のトップ3も挙げてみよう。こっちの( )内は、その県のバイクに対する取り付け件数だ。

1位 神奈川 19.9%(1万9213件)
2位 広島  19.1%(2786件)
3位 長崎  18.2%(377件)

神奈川は、件数的にも割合的にもバイクの駐車違反はヤバイぞ、とわかる。広島と長崎は、全取り付け件数はぜんぜん少ないのに、バイクをけっこう狙っているようだ。2022年のデータは間もなくゲットできる。2021年と比べて「おおっ!」という点があったらまたご報告しよう。

今井亮一  肩書きは交通ジャーナリスト。1980年代から交通違反・取り締まりを取材研究し続け、著書多数。2000年以降、情報公開条例・法を利用し大量の警察文書を入手し続けてきた。2003年から交通事件以外の裁判傍聴にも熱中。交通違反マニア、開示請求マニア、裁判傍聴マニアを自称。

ドライバーWeb編集部

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