2022/11/04 カー用品

【ランドクルーザーカスタム】“土系”を極める。レース直系タフネスホイール|WORK CRAG T-GRABICⅡ|

2002年のBAJA(バハ)1000で日本人初のクラス優勝。2009年からはみずから設計・製作したマシンでパイクスピークに参戦し、日野チームスガワラの一員としてダカール・ラリーを戦うなど、ハイスピード系オフロード競技の第一人者として知られるレーサーの塙 郁夫氏。

パイプを溶接してクルマの骨格となるフレームを組み上げ、自分で図面を引いた足まわりを合体する。「走って作れる」マシンビルダーでもある塙氏はアフターパーツメーカーからも一目置かれる存在。

メキシコで開催されるBAJA1000は1000マイル(約1600km)を全開ノンストップで走り切る過酷極まるレースだ。「BAJAで勝てるホイールを作りたい」というワークの思いに塙氏が応え、実戦の場で鍛え上げられた市販モデルが「ティーグラビック」だ。

「ワークがホイールメーカーの意地と情熱を注いで作り上げた最高傑作なんです」と、ティーグラビックが生まれた背景について熱く語る塙氏。

ブレーキの放熱で炭化した泥や砂が固着するので、レンチがかかりやすいようにナットホールを極力浅くしたり、マシンを積載車に固定するためのタイダウンベルトを通しやすいスポーク形状にしたりと、随所にレースで得た知見が反映されている。

「軽さ強さと同じぐらい、オフロードでは泥がナットホールに溜まりにくいとか、固着してもすぐにたたき落とせることが重要。機能を追求していくとシンプルになりがちだけど、市販モデルではギアの重なり合いを表現したダブルギアスポークや、ビードロックリング風のリムフランジで立体感を表現しています」と、塙氏は凝ったデザインを高く評価する。

ティーグラビックのブラッシュアップ版がティーグラビックII。ビードロックリングに見立てたリムフランジのアールを強めて強度と剛性が向上。コンケイブを描くセンターパートやディンプルを設けたスポークなど、あらゆるディテールに機能が宿る、本格派のプラドにふさわしいタフなホイールだ。

WORK CRAG T-GRABICⅡ


WORK
CRAG T-GRABICⅡ
クラッグ ティーグラビック ツー

[ランドクルーザープラド対応サイズと価格]
17インチ:17×8J+20…5万3900円(アッシュドチタンカットリム)、5万8300円(グリミットブラックカットリム)

WORK CRAG T-GRABICⅡ
グリミットブラックカットリム(GTKRC)

一見するとビードロックリングに見えるが、カットリム加工によって別体風に見せる精巧な作りのリムフランジ。ラウンド形状がさらなる立体感を生み、強度や剛性アップなども図られているだけでなく、タイヤとの隙間に石のかみ込みを防ぐ効果も狙った。

WORK CRAG T-GRABICⅡ
アッシュドチタンカットリム(AHGRC)

センターパートのコンケイブ(逆反り)とアウターパートのラウンドデザインにより立体感を演出。スポークの抜け感は見た目だけでなく軽量化にも貢献する。

〈文=湯目由明〉

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ドライバーWeb編集部

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