2022/08/13 カー用品

彩速ナビ2022年モデルはナビ連携に注目!|KENWOOD 彩速ナビ TYPE M MDV-M909HDF|



KENWOOD
11年目の「彩速」は“変わらず”に進化する

オーディオブランドとして高い知名度と技術力を武器に1990年代にカーナビ製品を精力的に販売してきたケンウッド。サクサクとストレスのない操作感や鮮やかな色彩表現により、カーナビの使い勝手だけでなく映像視聴などエンターテインメント性能においても評価されているのが「彩速ナビ」だ。

「彩速ナビ」という商品名が登場したのは2011年のこと。じつはそれ以前でもこの「彩速」性能は発揮されていたのだが、そのきっかけは日本ビクター(以下JVC)とケンウッドの経営統合にあった。

2008年の両社の経営統合を機にカーナビの商品名が新たに「AVENUE(アベニュー)」と名付けられた。当時主流だったのは本体内に日本全国の地図を収録できる大容量の記録媒体HDD(ハーディスクドライブ)だったのだが、ケンウッドはデータの読み出し速度に優れるSSD(ソリッドステートドライブ=半導体メモリ)をいち早く採用。HDDに比べ記憶容量に劣るが、これを独自の圧縮技術により解決。素早い描画やストレスフリーの操作感を実現した。

また、映像分野で高い技術力を持つJVCの映像処理技術を投入することで、画面の表示クオリティが向上。両社の技術力を最大限に生かした製品となっていた。

そして2011年にJVCケンウッドと社名が改められたのを機に、きれいな映像表現や、サクサク動く快適なナビ操作を視覚的にも語感としてもイメージしやすくした“彩速”というフレーズを前面に押し出した製品展開が図られたのだ。

カーナビ性能とエンターテインメント性能の基幹技術をベースに扱いやすさや時流に合わせた性能を付加し進化する彩速ナビ。2022年モデルでは、Androidスマホのワイヤレスミラーリング機能をはじめ、デジタルミラー型ドライブレコーダー「ミラレコ DRV-EMN5700」や前後2カメラドライブレコーダー「DRV-MN970」とのHD接続による連携機能なども備えるなど、HD画質のカーナビ画面の利点を最大限に生かしながら快適・安心性能を強化している。

カーナビの高性能化をはじめ、さまざまな外部機器との接続機能などにより懸念されるのは“彩速”の“速”性能の維持。

担当者によると、前年モデルよりも組み合わせられる機器や扱う情報量が増えており、従来よりも高負荷がかかる場合もあるが、レスポンス性能に関してはそん色なく「快適な操作感が得られるようチューニングしています」と自信を見せる。

「彩速」というイメージを損なうことなく、安心して快適に使えるようブラッシュアップしていくのは簡単なことではない。今回は新製品のTYPE Mを紹介しているが、エントリーからフラッグシップまで全モデルが“彩速”の名に恥じない鮮やかさと快適な操作性を備えている。特筆すべきは同等グレードのライバルと比べてもコストパフォーマンスに優れるところで、どのモデルを選んでも“彩速”というストロングポイントがもれなく利用できる。

 
〈文=本誌・兒嶋 写真=澤田和久〉

■問い合わせ先
JVCケンウッド
TEL:0120-2727-87
https://www.jvckenwood.com/jp

ドライバーWeb編集部

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