2022/06/14 ニュース

中国メーカーのEVバスが日本を席巻!? BYDジャパンが短期間で新型車両「J6」、「K8」を投入できた理由

●新型のEVバス、J6。フロントフェイスが一新されている



■日本市場に参入する際に重視した点

BYDが日本市場への進出にあたって重視したのはサポート体制。BYDジャパンの花田晋作氏は「いかにして日本のサービスクオリティについていけるか、にかなり知恵を絞りました。ただ、日本全国に人員を配置して展開していくのは非常に効率がよくない。いかにクオリティを落とさずに効率よくスピーディに対応していくかを検討した結果、パートナー企業との連携も必要ですが、研修制度を導入して多くの人たちが電気バスを整備していただけるような施策を積極的にやってまいりました」と語る。

サービス事業者との連携によって、部品が48時間以内に到着し、不具合が軽度なものであればすぐに現場復帰することで、バス事業者に迷惑がかからない体制でサポートを実施。「各事業者さんのほうから非常に満足しているという話も多くいただいておりまして、現時点ではサポート体制でBYDの車両が不安だ、という話はお聞きしていません」(花田氏)

BYDジャパンでは、今後2030年までに電気バスを4000台販売する目標を掲げている。先述のとおり、2015年に日本市場に参入して以来、日本での納入台数は64台。バス事業者も電動化に対する意識が非常に高まっており、「(目標達成については)そんなに難しい数字ではない」(花田氏)とのこと。ライバルがあまり存在しない日本市場において、今後ハイペースで台数を伸ばしていけるだろうか。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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