2022/06/13 ニュース

EV補助金の効果絶大…日産サクラの受注が1万1000台を突破。人気は中間のXグレード!

国の補助金は55万円。東京都を含めるとちょうど100万円!

日産は、5月20日に発表した新型軽EV「サクラ」の受注が約3週間で1万1429台に達したと6月13日に発表した。併せて、当初「2022年夏」とされていた販売開始のスケジュールが、6月16日(木)からとなることも明らかにされた。販売目標はガソリン車の軽自動車「デイズ」並みとしており、「年間5万台ぐらいは売りたい」(柳 信秀チーフマーケティングマネージャ―)とのことで、兄弟車の三菱「eKクロスEV」の年間約1万台に比べて5倍の台数を目標としている。

【画像】日産サクラとその兄弟車、三菱eKクロスEV

受注グレードの内訳は、最上級グレードのG(294万300円)が36%、中間のX(239万9100円)が61%、法人向けグレードのS(233万3100円)が3%となっている。売れ筋のXグレードでは、国の補助金を含めると実質的に約185万円となり、デイズ4WD車の最上級グレードより若干安い価格となる。これに加えて、例えば東京都では45万円の補助金を設定しており、ガソリン車と遜色ない価格で購入できる点も特徴。こうした補助金の効果は絶大だという。

そのほか、新型軽EVの好評のポイントは、軽ならではのコンパクトなボディ、EVならではの静粛性やなめらかな加速、180㎞の航続距離、上質で洗練されたデザインなど。高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」(Gに標準装備、Xにオプション)や、駐車を自動で行う「プロパイロットパーキング」(Gにオプション)などの充実した先進装備も好評で、移動物検知機能付きインテリジェントアラウンドビューモニター(Gに標準装備、Xにオプション)は7割以上のユーザーが選ぶ人気アイテムとなっている。

ボディカラーはホワイトパールが21%でトップ。ホワイトパール/チタニウムグレー2トーンが15%の2位で、シーズンカラーの暁(サンライズカッパー/ブラックの2トーン)が12%、続いてスターリングシルバー9%、ブラック7%となっている。

ユーザーの年齢層は60代が26%と最も多く、次いで50代が24%、70代以上が21%と50代以上で全体の約7割を占めている。一方で先進技術装備の充実に着目した若い世代からの支持も得ているという。

ユーザーの特徴としては、2台目以降の複数所有のユーザーや、以前からEVに関心のあるガソリン車などを所有するユーザーの代替えが多いとのこと。地域としては神奈川、東京、大阪、愛知、静岡など大都市圏が多く、日産では今後、地方での販売台数が増えていくのではないかと予測している。なお、4WDの設定がないため、北日本エリアでの受注は若干少なめになっているという。

販売方法に関しては、クルマにかかる諸経費を月額利用料に含めるサブスクリプションサービスも準備しており、早ければ2022年7月から個人リースの「NISSAN ClickMobi(クリックモビ)」での取り扱いを開始することも発表した。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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