2022/01/19 新車

【早くも第3のBEV】アウディの新型BEV、Q4 eトロン登場! インフラ整備も積極的な今後の戦略とは?

●アウディ第3のBEV、Q4 eトロンがデビュー。今後の急速充電インフラの戦略にも注目


■全国250ヶ所以上にまで拡大する急速充電


そして同様の充電インフラは、アウディ以外のフォルクスワーゲン(VW)グループ内のブランドにも展開される。VW、ランボルギーニ、ベントレーを合わせた4ブランドのディーラーに90kW以上の急速充電器を設置していくと、全国250ヶ所以上に配備されることとなる。これは、90kWオーバーの急速充電インフラとしては、現段階で日本最大のネットワークだ。

このネットワークでは、VWグループのユーザーであればグループ内のどのディーラーでも急速充電が利用できるようになる。今後はグループ内のブランドごとの垣根をなくし、シームレス化して利便性を向上させていくとシェーパース代表は語った。

また、駐車時間が長くなるような場所には、急速ではなく8kWの普通充電器も増やしていくようだ。VWグループでは、提携しているホテルやゴルフ場を中心に普通充電の整備も進めていく。急速充電器と比較すれば、200Vの普通充電器は安価に設置できることから、今後充電ポイントはますます増えることになるだろう。

VWグループは、この普通充電器はVWグループのユーザーだけではなくすべてのBEV・PHEV利用者が使えるようにしていく考え。公共充電設備として機能することによって、BEVユーザーの不安材料をなくす方向へシフトしていくようである。

アウディは、2026年以降に発表するモデルをすべてBEVにするとすでに発表しているが、他社でもレクサス、メルセデス・ベンツ、ボルボ、ジャガー・ランドローバーなど、BEV化を宣言しているメーカーが増えてきている。今後、こういったブランドが増えることによって充電インフラは大きく変わっていくだろう。90kWを超える出力の急速充電器がほとんど整備されていない日本において、今回のVWグループの決定は大きな一手になるはずだ。

BEVがこの先普及するかどうかに大きく関わってくる、充電インフラの整備。他ブランドがVWグループをどう追随していくのか、今後の動向が楽しみである。


<文=ドライバーWeb編集部・青山>


ドライバーWeb編集部・青山

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