2021/01/19 カー用品

乗り比べで効果の違いを実感! TRDのコペンGRスポーツ用GRパーツのある・なし試乗|ワークスチューニンググループ合同試乗会|



TRD コペンGRスポーツ

パフォーマンスダンパー装着車に乗り換える

 
そこでパフォーマンスダンパーのみを追加するとどうなるか。試乗会場の駐車場から表通りに出る際の段差の乗り越えで、内装トリムが擦れ合うことで発する「ギシギシ音」がノーマルに比べて明らかに小さく感じる。GRパーツの開発を担当したTRDのスタッフによると、特にパフォーマンスダンパーは左右方向の動きをコントロールする効果が大きく、揺れや振動にともなう騒音が抑えられるとのこと。

パフォーマンスダンパーの作用でステアリングに伝わる振動も抑えられ、ノーマルだと微振動によって妨げられていたインフォメーションがクリアになり、コーナリングで切り応えがより明確に感じ取れるようになった。
「ノーマルはボディがねじれて力が逃げることでクルマが『曲がろう』とする動きを阻害しますが、そこにパフォーマンスダンパーを追加すると微振動を減衰して止めることができます。加えて、パフォーマンスダンパーでフロント側はサスペンションメンバー両端、リヤ側はクラッシュボックス(リヤサイドメンバーの先端に配される、衝突時のエネルギーを吸収する部材)の左右をつなぐことで適度にボディ剛性が補てんされ、操舵初期からスッキリとした手応えが得られます」
という、助手席に同乗するスタッフの解説を聞いて納得した。

では、上下方向の動きはどうだろうか。入力にともなう車体の変形を穏やかにするパフォーマンスダンパーの作用で、サスペンションとタイヤをスムーズに動かす状態を作り出せるという。たしかに、ノーマルだと不快な突き上げや跳ねが気になった場面でも、GRスポーツ専用セッティングのKYB製ダンパーとタイヤ、BBSアルミ鍛造ホイールのパフォーマンスが存分に発揮され、入力をしなやかにいなしてくれる。

ステアリングインフォメーションが正確になったことで修正舵を当てる必要がなくなり、騒音や乗り心地も改善。車格がワンランクアップしたような印象を受ける。

ドライバーWeb編集部

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