2023/10/18 イベント

3列シートのカングー!新型「グラン カングー」をカングージャンボリーでお披露目

日本初お披露目はカングージャンボリーで

■カングーの限定車もサプライズ!

「カングーの祭典」に相応しいビッグサプライズに会場全体が沸いた。15回目を迎えたカングージャンボリー2023のステージイベント。開会式に登壇したルノー・ジャポン代表取締役社長、小川隼平氏は会場に集った大勢のカングーオーナーを前に「日ごろの感謝を込めて、カングーが日本市場にできることを詰め込んで、この場で発表させていただきます」と挨拶。

【画像】カングーの限定車や3列シート「グラン カングー」の写真


●ルノー・ジャポンの代表取締役社長、小川隼平氏

ステージ左手のテントから登場したのが、英語のバリエーションを意味する200台の限定車「ヴァリエテ」。本国フランスではフルゴネット(フランス語でデリバリーバンを意味する)に位置付けられ、働くクルマ、プロフェッショナルの道具であるカングー本来の姿をイメージさせるスモーキーカラーのグリ アーバン(グレー)をボディカラーに採用。ブラックスチールホイールとブラックバンパーが「プロの道具感」を醸す。


●カングーの限定車「ヴァリエテ」

ヴァリエテの特別装備はマルチルーフバーとスマートフォンワイヤレスチャージャー。ベースグレードはガソリンモデルのクレアティフで、10月21日から11月19日までの抽選販売。価格は419万円。

■さらなるサプライズで3列カングー

続いて登壇したのは、カングーをはじめとするルノーの軽商用車部門を担当する上級副社長のハインツ・ユルゲン・レーヴ氏。「昨日トランポでみなさんのために持ってきました」と軽妙なトークで場を和ませた後、ステージ右手から登場したのが、カングーの3列シートモデル「グランカングー」。


●ルノーの軽商用車部門を担当する上級副社長のハインツ・ユルゲン・レーヴ氏と新型グランカングー

9月初頭にドイツのIAAモビリティ2023でワールドプレミアになったばかりで、大勢のカングーファンが集うカングージャンボリーが日本初披露の場に選ばれた。

「最大で7人乗車できるルノー車は久しぶりです。シートアレンジも多彩で、たくさんの人と荷物を積むことができるグランカングーはまさしく完ぺきなファミリーカーで、来年のできるだけ早い時期に日本に導入したいと思います」とハインツ氏は語った。


●ホイールベースは3100mmまで延長

グランカングーの全長は4910㎜で、全長4490㎜のカングー比で420㎜全長を延ばしている。ホイールベースはカングーの2715㎜に対し、グランカングーは3100㎜。ボディをストレッチした分、スライドドアの開口部も拡大しているので乗降性に優れる。

シートは2列目が3座独立タイプ、3列目は2座独立タイプで、それぞれスライドや跳ね上げ、着脱が可能。乗車人数や荷物量に合わせて自在にシートアレンジできる。シート配列は前から2人→3人→2人掛けの7人乗車で、快適性の向上はクルマ酔い防止!?のために、後ろの席ほどアイポイントが高くなるシアターレイアウトを採用。3列目のニールームも広々。タイヤハウスの張り出しがない、スクエアな荷室も健在で、シートを外せば大容量のトランスポーターとしても使えそうだ。


●2列目シート


●2列目シートは前倒し可能


●3列目シート


●荷室スペース

気になるバックドアの開閉方法は、今回公開されたモデルは一般的な跳ね上げ式だったが、カングーでおなじみのダブルバックドア(左右両開き)の設定もあることのこと。個性豊かな「ルドルパス(遊びの空間)」として直接のライバルであるシトロエン ベルランゴ ロングや、王道の国産ミニバンと比べても魅力的なポイントが多いグランカングー。パワーユニットやシフト方式(会場ではMTを望む声が大きかった)も含めて「ご期待ください!」とコメント。来年の日本導入が待ち遠しい。


●バッグドアは左右両開きタイプもあるそうだ

〈文=湯目由明 写真=岡 拓〉

ドライバーWeb編集部

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