2023/09/19 イベント

ミリタリーな三菱車からデリカミニまで!「スターキャンプ」の魅力とは

元自衛隊の小型トラックまで参加。自衛隊をお役御免になった後はスクラップとして民間に払い下げられ、シャシーフレームが切断されているために、ボディは73式小型トラックだが下まわりとエンジンはV26のものを流用している。



自動車メーカーが主催するファン感謝イベント。サーキットを貸し切るモータースポーツや、普段立ち入ることのできないテストコースを開放するオーナーズミーティングなど、そのメーカーのブランドイメージやキャラクターが色濃く反映されていて興味深いが、三菱自動車といえばアウトドア。「スタキャン」の愛称で親しまれるスターキャンプの始まりは1991年。当時はSUVではなく四輪駆動車やRV(レクリエーショナルビークル)と呼ばれていた時代。余暇を楽しむためのクルマ=RVという新ジャンルが人気を集めていて、2代目パジェロや初代RVRがデビューしたのもこの年。



スタキャンはクルマを通じたライフスタイルを提案することを目的に、自然と触れ合うなかで生き物や環境の大切さを学び、家族や仲間、三菱自動車との絆を深めてもらうことを目的にしたオートキャンプイベント。97年までは毎年開催され、10年のブランクを挟んで07年からは富士山麓の静岡県・朝霧高原で開催。17年からは三菱自動車が主催する朝霧高原に加えて、全国の三菱自動車販売会社が主催するスタキャンが各地で行われるようになった。ちなみに、2023年は北海道、静岡県、埼玉県、長野県、滋賀県、兵庫県、広島県、高知県、大分県の9か所で開催される。

キャンプの聖地を貸し切り



「スターキャンプ2023 in朝霧高原」は三菱自動車の主催で、9月9~10日に静岡県富士宮市の「ふもとっぱらキャンプ場」で行われた。ふもとっぱらは晴れると富士山が目の前に見える絶景のキャンプ場で、広大な草原サイト(東京ドーム約5個分!)は春夏秋冬多くのキャンパーで賑わっている。

募集組数の約9倍の応募が集まった

スタキャンの参加方法は三菱自動車の公式ホームページ内にある応募フォームに必要事項を記入すると、後日メールで当落が通知される仕組み。今回の申込期間は7月7~24日で、約2700件の応募のなかから厳選なる抽選の結果、約300組が選ばれた。1組につきクルマ1台まで参加でき、参加費は1泊2日で7000円/組。ペット同伴も可能だ。

体験型のプログラムが盛りだくさん









プログラムは大自然のなかならではの「丸太切り体験」「スポーツクライミング」や、体を動かす「スラックライン」「ドッチビー」「トランポリン」、親子で楽しめる「謎解きスタンプラリー」「アウトドアクッキングワークショップ」、スタキャンに参加した記念になる「モノづくりワークショップ」「Vixen望遠鏡づくり&星空観測会」、最新の三菱車の魅力に触れられる「ワックワク!ヒュイーンっと電動車試乗会」「ウッキウキ!デリカミニ林道試乗会」、スタキャン恒例の「ドッキドキ!オフロード試乗会」「4WD登坂キット同乗体験会」、夕食後のお楽しみ「キャンプファイヤー&ライブ」など、盛りだくさんの内容。アウトドアのノウハウを体験・学習し、三菱自動車の4WD性能や電動車性能を実感できる絶好の機会になった。

話題の「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」を展示



東京オートサロン2023に参考出品して大好評だった「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」が9月9日から来年3月31日までの期間限定で販売されることになり、スタキャンのコールマンブースで実車が展示された。



グレーとベージュを掛け合わせたColemanの新色「グレージュ」をボディの広範囲にラッピング。ボディサイドにはストライプ柄を施し、左右フロントドアにはColemanブランドを象徴するランタンマークのロゴ、リヤクォーターパネルとリヤゲートにはColemanのロゴを配した。



展示車には推奨ディーラーオプションのエクステリアパッケージAとエンブレムセットAを装着。デリカミニの新車と中古車、既販車を対象にした特別オプションのラッピングで、価格は新車が76万1200円、既販車と中古車は82万2800円(施工費込み)。推奨ボディカラーはナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ、ホワイトパール/ブラックマイカ、ブラックマイカの3色。販売を望む声が多く寄せられていたモデルだけに、スタキャンの参加者にも注目の的だった。職人が1台ずつ慎重にラッピングを施していくために、納期は3~5週間ほどかかる。

AXCR帯同車のデリカD:5がスターキャンプに凱旋



2023年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に3台の新型トライトンで参戦。最上位の総合3位を含めて参戦した3台すべてが完走を果たしたチーム三菱ラリーアート。スタキャンの会場にはAXCR帯同車のデリカD:5が展示され、メディア向けに増岡浩総監督とのフォトセッションが催された。



増岡氏は今年のAXCRを振り返って「新型トライトンをベースに短期間でラリー仕様に仕上げて本番に臨みましたが、3台揃って完走でき、ベストチーム賞を受賞できたことは大変光栄に思います。新型トライトンは日本でも来年初頭に販売がスタートするので、今年の経験を生かして来年のAXCRは優勝を目指して頑張ります」と抱負を述べた。



AXCRを縁の下で支えたサポートカーのデリカD:5については「機動力豊かにコースを先回りしてラリー車を待ち受けたり、ライバルの動向をチェックしたりと、自分の片腕になって活躍してくれました。ボクのクルマはマッドタイヤに履き替えて、ばねで車高を少し上げているので天候や路面を問わず力強く走ってくれて、トライトンを支えることができました。このサポートカーは結構評判が良くて、個人的にはレプリカを出して欲しいなって想いもあります」と高く評価した。来年のAXCRで優勝したあかつきにはぜひレプリカの市販化を期待したい。

ドライバーWeb編集部

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