2023/08/21 新車

「再再販」ランクル70のドアハンドルは贅沢なアルミダイキャスト「火災でも溶けないんです」

丸目ヘッドライトの「LED」は日本専用

8月2日に発表された、ランドクルーザー70の“再再販”。2014年に続いて二度目の再販、今冬にカタログモデルとして再導入されることになった。

2014年モデルと比べると、歩行者保護対応のために盛り上がったボンネットや丸目のLEDヘッドライト、さらにはディーゼルエンジン+6速ATにパワートレーンが換装されるなど大幅改良を実施している。また、今回は1ナンバーではなく3ナンバーワゴンとして導入される。

【画像】ランクル70「再再販モデル」を写真で見る

そんななか、今回はドアアウトサイドハンドルに注目したい。なんと、現代のクルマでは見かけなくなったアルミダイキャストなのだ。なぜそんな贅沢を?

2014年モデルもアルミダイキャストだったが、コストを考えれば今回の改良を機に樹脂製にあらためてもよいはず。でも、再再販のランクル70はそうはしなかった。なぜなのか?

「火災などでも溶けないんです」(開発陣)。

アルミダイキャストのドアハンドルの優位性が再確認されたのは、2019年にオーストラリアで発生した森林火災。樹脂製のドアハンドルは火災の高熱で溶けてしまいドア開閉が困難になってしまうところ、ランクル70はアルミダイキャストだから溶けない。救助に向かううえで、とても重要だったというのだ。

「ドアが開けしめできないのは、(そういった状況で)致命的です。これは守ってほしいという声を受けて、今回の70もアルミダイキャストをそのまま使っています」(開発陣)

変えなければいけない部分と、変えてはいけない部分。それらをしっかり見極めたランクル70の再再販だった。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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