2023/08/21 カー用品 PR

BBS×スーパー耐久……現場で直撃! BBSが信頼される理由

日本の各サーキットを舞台に熱戦が繰り広げられているスーパー耐久。202年5月26日から、第2戦NAPAC富士SUPER TEC24時間レースが開催された。今回注目したのはBBSホイールを使う2つのチーム。BBSに対して「全幅の信頼」を語る、その理由とは?
 


スーパー耐久で戦うBBS
 
GT3マシン同士が火花を散らすST-Xクラスを頂点に、フェアレディZやGRスープラなどのGT4マシンが熱いバトルを繰り広げるST-Zクラス、カーボンニュートラル燃料を使用する開発車両で自動車メーカーが技術を競い合うST-Qクラスなど、バラエティに富んだマシンが躍動するENEOSスーパー耐久シリーズ2023。

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シリーズ最大の見どころが、第2戦の「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」。おなじみのスーパーGTドライバーも数多く参戦し、各チームが24時間を戦い抜くために緻密なレース戦略を練り、ハイレベルな戦いが展開される伝統の耐久レースで、ドライバーとチームスタッフ、パーツを供給するサプライヤーが一丸になってゴールを目指す。


 
長丁場を戦い抜くために信頼、耐久性が求められる富士24時間レースに鍛造アルミホイールを供給するBBSジャパンは、ST-Xクラス「DAISHIN MPRacing GT-R GT3」、ST-Qクラス「CIVIC TYPE R CNF-R」と「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」、ST-2クラス「Honda R&D Challenge FL5」の4チームをサポートしている。
 
ステアリングを託されたドライバーに、耐久レースにおけるBBS鍛造ホイールのメリットを聞いてみた。
 

「硬くて、軽いだけ   じゃない」

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Honda R&D Challenge FL5
 
 
FL5の開発責任者、語る
 
トップバッターはHonda R&D Challenge FL5のBドライバーを務める柿沼秀樹氏。言わずと知れたFK8以降のシビックタイプRの開発責任者で、ベース車の素性を知り尽くしている。先代FK8の限定車「リミテッドエディション」でもスペシャル仕様のBBS鍛造ホイールを採用しているだけに、造詣は深い。
 
「S耐をともに戦うきっかけになった、FK8のリミテッドエディションにBBSを採用した理由は、軽いだけじゃなくタイヤの特性をしっかりと引き出せるから。われわれが求めたのはあらゆる路面に対してタイヤの性能を存分に発揮させられるホイール。クルマとタイヤの間をつなぐというホイールの役割において、BBSの鍛造アルミホイールには絶妙にしなりながら確実にタイヤを路面に接地させていく特性のよさを実感していたので、リミテッドエディションのホイール開発をお願いして、その知見をモータースポーツでも生かすべく協力いただいております」
 
参戦マシンを先代FK8から現行のFL5に変更する際にホイールサイズを変更。リム幅を9.0Jから9.5Jに広げたことで、よりタイヤのポテンシャルが引き出しやすくなった。
 
柿沼氏がドライバー目線でBBSの優位性を感じているのがリニアリティ。「ステアリングを通して伝わるタイヤの反力とか、お尻で感じるリヤタイヤの感じとか。ホイールがクルマとタイヤの間を取り持って、ドライバーに正確なインフォメーションを届けてくれる。ホイールは剛体ではないので、入力があると変形し、振動して収まるというサイクルを繰り返します。その時間軸のなかでの振動のしかたや収まり具合……例えば縁石を乗り越えた際の収まりがとてもしなやかで、それがタイヤの接地性にもつながり、どんな場面でも安心して乗れるクルマに仕上がっています。ただ硬くて軽いだけのホイールではこうはならない。改造範囲の限られたS耐を戦ううえで、BBS鍛造アルミホイールはとても頼れるパートナーです」と全幅の信頼を寄せる。
 
 
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柿沼秀樹
●現行シビック タイプRの開発主査。BBSと柿沼氏の関係は、S2000のオプションホイール開発のときから。BBSに対して柿沼氏は、「工場見学にも行きました。知れば知るほど無骨というか、ポリシーを持ってホイールを造り続けているメーカーさん。信頼しています」
 

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Team SDA Engineering BRZ CNF Concept
 
懐の深さもBBSの特徴
 
スバルBRZ GT300でスーパーGTを戦う山内英輝、井口卓人両選手を擁するST-Qクラス「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」もBBSユーザー。Aドライバーの井口選手とBドライバーの山内選手はともに富士24時間レースの1週間前にWRXでニュルブルクリンク24時間レースを戦い、クラス2位でフィニッシュを飾り、富士の翌週は鈴鹿サーキットでスーパーGT……と、超タイトスケジュールの合間を縫っての参戦になった。
 
スーパーGT、S耐、NBRチャレンジのいずれもBBSホイールを使用。山内選手は「カテゴリーごとに異なるタイヤ特性に合わせてホイールを作ってくれるので、優れた旋回性能を引き出すことができ、レースを戦ううえで強い武器になります」。
 
井口選手は「タイヤの持つグリップ力をフルに引き出してくれるホイール。剛性はすごく高いけれど、ただ硬いだけじゃなくてしなやかさがあるので、低速から高速まで良好なフィーリングが変わりません」とBBSを高く評価。スーパーGTはダンロップ、ニュルはファルケン、S耐はブリヂストンとタイヤ銘柄が異なるが、それらを履きこなす懐の深さがBBSホイールの特徴といえる。
 
BBSホイールの魅力について、山内選手は「タイヤの転がりだしからステアリングを握る手のひらに伝わる正確なインフォメーション。これは製品精度が高いことの証で、高岡の工場で職人さんが1本ずつ丹精込めて作っている光景が浮かびます」。
 
井口選手は「高い速度域でも操舵フィールが素直で、高速コーナーを安心して曲がれる。例えば、普通なら130km/hで旋回するところをBBSは133km/hでクリアできる。このアドバンテージがサーキットではラップタイムの短縮につながり、一般道では運転に余裕が生まれ安心安全に寄与します」とコメント。
 
BBSがサポートする4チームはいずれも24時間レースを無事完走し、耐久性と信頼性の高さを証明した。
 
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井口卓人(左)山内英輝(右)
●スバルのレースシーンを引っ張る両ドライバー。BBSホイールに関して山内選手は、「長年のノウハウ、一朝一夕には作れない、そんな技術力を感じます」。井口選手は、「レースだけじゃなく、一般道でもそのよさが味わえます。ボクも、愛車のBRZやレヴォーグに履かせています」
 
〈文=湯目由明 写真=長谷川拓司〉

ドライバーWeb編集部

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