新型フェアレディZ NISMO、まさかの一見さんお断り!?「納車待ちの人に限定で案内するそうです」

北米で公開された新型「Z NISMO」

■物議を醸しそうな販売方法

「せっかくカッコよくて性能もスゴいのに、多くの人に買っていただけないのはディーラーマンとしてもツラいです。基準車だって、『いつ受注再開するの？』って問い合わせが今でもありますから……。それに、Z NISMOの登場を待っていた人だって多いはずです。でも、今の生産スピードと、『現在納車待ちの人限定』を掛け合わせたら、もう新規のお客さんに案内する日はやってこなさそうです」

受注停止からもうすぐ1年。華々しくデビューしたRZ34フェアレディZだったが、塗装問題が重くのしかかっている。アリアも、そういえば2020年の夏に発表してから、すでに3年が経過。いまだ発売できていないグレードもあるなど、影響の大きさは計り知れない。

何より、その問題をお客さんに説明しているのだろうか？　納期遅れについて日産広報部では、

「アリアも含めまして、半導体不足や物流の混乱などの影響で、お客様には大変ご迷惑をおかけしております。栃木工場ではインテリジェントファクトリーという新しい生産方式を導入しておりますが、高品質な車両を少しでも早くお届けできるよう取り組んでおります。生産計画に関しては、コメントを差し控えさせていただきます」

塗装問題に関しても、コメントは差し控えられた。

「メーカーから正式な説明がないので、われわれもお客様に対してうまく説明できないのが現状です。不誠実と取られてしまうのではと危惧しています」とは件の日産ディーラーの販売員さん。

「いろいろな事情がある」と言ってしまえば簡単かもしれないが、長納期で困るのはやっぱりお客さんにほかならない。Z NISMOの販売方法についても物議を醸しそう。

そんな「一見さんお断り」の販売方法が本当だとしたら、現状の生産スピードを鑑みていっそ台数限定の抽選にするか…それだと“上客”が納得しないかもしれないが。非常に難しい問題ではある。

日本での登場タイミングはまだ掴んでいないが、今夏中にあるものと予想。正式発表を待ちたい。

〈文＝ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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