2023/06/14 コラム

なぜ千葉がダントツトップ? 可搬式(移動式)オービスの取り締まり都道府県別データを入手

可搬式オービス(写真はTKK製)

可搬式オービスの、都道府県別の最新データをゲットした!

・整備状況(整備数)  2022年度中
・運用状況(撮影枚数) 2022年中

それぞれの一覧表を、情報公開法に定められた手続きを踏み、収入印紙で手数料を支払い、請求から開示まで1カ月ほどかけ、ようやくゲットした。

念のため言っておくと、可搬式はネットではよく「移動式」と呼ばれる。検索サイトでのヒット数は、可搬式より「移動式」のほうが断然多い。オービスマップの業者さんが、マップ上の記号を「i」とし「移動式」と命名、それが瞬く間にネットに広まったようだ。テレビ・新聞は、ネットに迎合してか「移動式」と報じることがある。警察自身もWebサイトで「移動式」と称したりする。「泣く子とネットには勝てぬ」みたいな感じかな。 

■全国の可搬式、117台から132台へ15台増加

まずは一覧表の現物をご覧いただきたい。下記表の、「整備数」のほうから話を進めていく。



合計について、過去のデータをふり返ってみよう。「+」とあるのは前年比だ。

2019年度中 60台
2020年度中 99台  +39台
2021年度中 117台 +18台
2022年度中 132台 +15台

可搬式は従来の速度取り締まりと違って場所の制約がなく神出鬼没、とテレビ・新聞がいつも報じる。そんなに素晴らしいならもっと増えてよさそうなのに、どうも伸びが鈍い。18県が1台のみだ。

この一覧表で注目すべきは新潟だ。新潟は2021年度中、全国で唯一0台だった。新潟が1台となり、可搬式は一応、全国制覇したことになる。

じつは新潟は、2020年度の予算で可搬式1台(金額からして東京航空計器製)を購入予定だった。が、なんと直前になって取り消した。警察の予算を取り消すなど前代未聞、「戦後初」と報じられた。そして2022年度、可搬式を1台購入した。なんとなんと、東京航空計器(TKK)ではなく、日本で初めて日本無線(JRC)の可搬式を購入したのである。統計の数字は普通に「1」だが、マニア的にはしびれる「1」なのだ。

参考記事:新たな可搬式(移動式)オービスを新潟が落札! TKKでもSGGでもない、日本無線のオービスとは

ドライバーWeb編集部

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