2022/07/12 ニュース

ダイハツ ウェイクが生産終了へ…トヨタのピクシスメガも終売に

タントよりも背が高いモデルがウェイク

ダイハツの軽乗用車、ウェイクが2022年8月11日をもって生産を終了することが公式ホームページ上で発表された。

ウェイクは2014年11月に発売。現在の軽の売れ筋であるスーパーハイトワゴンの全高(約1750㎜〜1800㎜)よりさらに高い1835㎜の全高を持ち、“ウルトラハイトワゴン”という新ジャンルをアピール。高い全高を生かした1455㎜の室内高で広い室内空間を実現している。豊富な収納をはじめ、多彩なシートアレンジや荷室のアレンジなどで、アウトドアのレジャーにも対応。まさに“ドデカク使える”モデルだった。

2016年6月にはウェイクをベースに開発した商用モデルのハイゼットキャディーをリリース。同車は2人乗り150㎏積みで、後に発売される4人乗り350㎏積み(4人乗車時は200㎏積み)のホンダNバンに大きく水をあけられた形になり、一足早く2021年3月末で生産終了していた。

そして今回、ウェイクも登場から7年9カ月で生産を打ち切る。ウェイクは2014年の発売から22年6月までに約21万8300台を販売。デビュー翌年の2015年には月間平均で約4200台売れたが、近年は約1000台程度になっていた。

ダイハツでは生産終了の理由を明らかにしていないが、販売台数などを勘案して法規対応を実施しなかったようだ。販売現場では車中泊などレジャーにも使える軽キャブオーバーモデル(商用車登録)の「アトレー」で、ウェイクの抜けた穴をカバーしていくようである。

また、ウェイクをベースにトヨタにOEM供給している「ピクシスメガ」についても同日の8月11日に生産終了となることを明らかにした。トヨタの軽自動車ラインアップは、ピクシスエポック(ミライースのOEM)、ピクシスジョイ(キャスト)、ピクシスメガ(ウェイク)、ピクシスバン(ハイゼットカーゴ)、ピクシストラック(ハイゼットトラック)の5車種だったが、ピクシスメガの生産終了によってスーパーハイト系以上の全高を持つ乗用車がなくなる。手薄になったところは新たにスーパーハイトワゴン「タント」のOEM供給を受けるなどしてまかなうのだろうか? タントにクロスオーバー系が追加されるとの噂もあり、ポスト・ウェイクの今後に“メガ”離せない。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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