レイズは企画・開発から生産までのすべてを自社で行う「ジャパンクオリティ」が光るブランド。こだわりの車種専用設計が生む、タフで凝った意匠に注目だ。
デリカD:5に標準装備のアルミホイールは、16インチのMグレード以外はすべて18インチ。これに225幅・55扁平のマッド&スノータイヤを組み合わせ、季節を問わず優れたグリップを発揮する。ただし足元のタフネス感を表現するにはサイドウォールが薄く、もう少し厚みのあるタイヤも履かせてみたい。
ゴツゴツとした岩場でも臆さずに進め、ステアリングを切ると彫の深いパターンデザインがあらわになる……そんなキャラクターの濃いオールテレーンタイヤにも負けない強いオーラを放つのが、レイズのブランド「チームデイトナ」シリーズだ。
リムフランジのアンダーカット処理でタフなビードロックリングを表現し、骨太のメッシュが立体感を強調。1ピース構造なのにマルチピースのように見せる巧みなデザインでオフロードホイールに旋風を起こした「M9」のDNAを継承するのが、新作の「M8」。M9の象徴であるメッシュスポークと別パーツのようなビードロックテイストのリムはそのままに、よりメッシュ形状を際立たせてリムフランジと一体化。
リムの厚みを削ぎ落とし、ホイールをワイドに見せながら軽量化を実現。リムに配したピアスドリルが深みを増し、別体パーツ感を表現する。
チームデイトナの代表作「FDX-F6」を基にトレンドに合わせてバリエーションを展開してきたF6シリーズの最新作がF6ブースト。F6伝統の2×6スポークはそのままに、各部にリブを設けてタフネスなイメージを創出。さらに6本のスポークが織り成すディスク面を大きく立ち上げてリムの深さを強調。
ピアスドリルとリブで別体パーツ感を演出したリムフランジには、独自技術のA.M.T.(Advanced Machining Technology)によって施されたブランドロゴが刻まれ、クオリティの高さを主張する。
「DS5」は、抑揚の効いたディスクと45mmの深いリムでサイズを超えた立体感を演出。メカニカルなスポークからリムフランジまで浮かび上がるようなダイヤモンドカットラインが印象的。スポークの中間とリムエンドにはエアスクープが設けられ、スポーティさも併せ持つ。
オフロードの匂いを意識しながらデザインされたチームデイトナ。はやりのインチダウン(デリカD:5は16インチが主流)にも対応し、内に秘めた野生を呼び覚ます。
RAYSTEAM DAYTONAマットブラック
M8 [サイズと価格]
16×7.0J インセット37:4万7300円
17×7.0J インセット32/40:5万1700円
●スポーク交点を減らし開口部を大きく見せることで特徴的なメッシュを強調。センターに向かって少しコンケイブ(逆反り)している
ブラック/ディスククリアスモーク
M9[サイズと価格]
16×7.0J インセット37:5万0600円
17×7.0J インセット32/40:5万5000円
●メッシュスポークとビードロックリング風の意匠を融合し、オフロードが似合うワイルドさを醸しながら精緻なイメージを付加した
ダークブロンズ
F6 boost[サイズと価格]
16×7.0J インセット32/40:4万7300〜4万9500円
17×7.0J インセット32:5万1700〜5万3900円
●F6シリーズ伝統の2×6スポークやセンターパートをブラッシュアップし、最近のトレンドであるリム深度とコンケイブを両立
セミグロスブラック
セミグロスブラック/フルDC
DS5[サイズと価格]
18×7.5J インセット32/38/45:5万7200円
●スポークのエアスクープをふち取るように切削を施し、リムフランジも切削することでスポークとの一体感を演出。リムの深さが強調されている
〈文=湯目由明〉
■問い合わせ先
レイズ
TEL:06-6787-0019
https://www.rayswheels.co.jp