2022/04/05 カー用品

競技で鍛えた“秘伝のレシピ”。WinmaXのブレーキパッドでGR86/BRZの走りがサーキットで冴える。うれしい低ダスト仕様も

国産車の高性能化が進む1984年に国産初のスポーツブレーキパッドの販売を開始。モータースポーツシーンで実績を積み重ねてきた信頼と品質は、もちろんGR86/BRZとの相性も抜群。好みのブレーキフィールを探れるラインアップも魅力だ。
 
WinmaX

こだわり抜いた老舗の技
 
車重を6速MT同士で比較すると、先代ZN6のGTリミテッドに対し、現行型ZN8のRZは30kg増し。エンジン排気量が400ccアップして最高出力/最大トルクが向上。サーキットで走らせるとストレートのトップスピードが20~30km/h違う。
 
運動エネルギーは速度の二乗に比例するので、運動エネルギーを熱エネルギーに換えて放出するブレーキにかかる負担は相当なもの。しかし、ZN6とZN8のブレーキシステムは基本的に同じ。街乗りでは問題ないが、サーキットで周回を重ねるような場面では負担が大きい。
 
制動力アップのファーストステップが、鋳鉄のディスクローターを摩擦材で挟み込んで制動するブレーキパッドの交換。数あるブランドのなかでも一頭地を抜く存在が、1984年に日本初のスポーツブレーキパッドを製造販売したウインマックス。
 
DOHC、ターボ、4WD、60扁平タイヤの解禁といった国産車の高性能化が一気に進んだ1980年代半ば。安定供給できる国産で高性能なパッドを求める機運が高まり、それにいち早く対応できたのは、母体の会社(エムケーカシヤマ)が補修用パッドやブレーキシューを1960年代から手がけていたから。ノウハウが豊富で生産設備が整っているのに加えて、摩擦材を貼り付ける金属製バックプレートのプレスも自社内ででき、細かいオーダーにも応えられた。
 
WinmaX

当時、国内トップカテゴリーのF3000で圧倒的なシェアを誇り、その後もジムカーナ、ダートラ、ラリー、スーパー耐久シリーズなど、さまざまなカテゴリーに供給。海外ではWTCR(世界ツーリングカー選手権)のアウディチームに供給するなど、ワールドワイドに展開する。
 
パッドのキモとなる摩擦材は、ストリート用で15~20種類の原材料をブレンドする。繊維類や「滑らせる」作用の黒鉛、コークスといったカーボン類、効きを高めるアルミナやシリカなどを原料メーカーと共同開発。素材レベルからこだわり、長年の経験と蓄積されたデータに基づいた「秘伝のレシピ」が完成。スポーツパッドに欠かせないブレーキフィーリングの味付けを行う。
 
素材はフェノール樹脂で固められ、熱と圧力をかけてバックプレートと接着。200℃以上の電気炉でひと晩熱処理をした後、溝と面を刻んで塗装→研磨→検査し出荷される。
 
ウインマックスの製造ラインは「多品種小ロット」が特徴。他メーカーが多数個生産(一度に4~10個を生産)するのに対し、単数成形(1個取り)とすることで金型の温度や成形時の圧力にバラつきがなくなり、安定した品質が得られるのだ。
 
走りにこだわるGR 86/BRZオーナーにオススメなのが、ARMA(アルマ)シリーズのストリートとスポーツ。それぞれ摩擦係数や対応温度域が異なる3種類が選択できる。
 
イチオシはスポーツのAP2。街乗りからサーキットまでワイドレンジに対応し、周回を重ねても剛性感のあるペダルタッチが損なわれず、安定した効きをキープしてくれる。
 
パッド以外にも1ピースディスクローターやブレーキホース、スポーツキャリパーキットを取りそろえ、幅広いブレーキチューンに対応する。
 
WinmaX

 
スポーティフィールを高める
ストリート向けブレーキパッド
 
WinmaX
ARMA STREET
価格:
AT1…1万1000円
AT2…1万3200円
AT3…1万6500円
 
鳴きを抑えたノンスチール仕様。AT1は純正同等の効きでホイールの汚れも純正並み。AT2は純正比約20%効力を高めて剛性感のあるペダルタッチを実現。AT3はワインディング走行も想定し効力と耐フェード性を向上させた。
 
 
 
ワインディングやミニサーキットを
存分に楽しめるスポーツパッド
 
WinmaX
ARMA SPORTS
価格:AP1/AP2/AP3…2万2000円
 
ワインディングからミニサーキットまで対応する高性能スポーツパッド。AP1はコントロール性を重視。AP2は効きとコントロール性を両立。AP3は効きと耐熱性に優れ、サーキットで周回を重ねても効きの低下が少ない。
 
 

 
摩擦材と滑る素材を絶妙ブレンド
 
WinmaX
●15~20種類の材料をスペックに合わせてブレンドする。配合具合で効きやペダルタッチが決まる、門外不出の秘伝レシピだ
 
WinmaX
●摩擦材は繊維やカーボン、制動力を高めるメタルで構成。左はメタルの比率を高めたスポーツ系、右は繊維類が主体のストリート系
 


WinmaX
開発・製造を一貫して行う強み
 
パッドを構成する樹脂やカーボン類、メタル類など摩擦材の研究開発を原料メーカーと行い、摩擦材を貼り付けるバックプレートのプレス機やパッドを成形する生産設備も自社で設計・開発。さらに、世界標準のダイナモ試験機を導入し、製品評価や研究開発を行う。
 
WinmaX

WinmaX


WinmaX
ブレーキまわりをトータルプロデュース
 
WinmaX
WinmaX ワンピースディスクローター
価格(2枚1セット):3万3000円〜
 
●耐熱性、強度、対クラック性のバランスに優れ、街乗りからスポーツ走行まで対応。防錆(ぼうせい)コーティングが施されサビの発生を抑える
 
WinmaX
ステンレスメッシュブレーキホース
価格:3万3000円〜
 
●低膨張で耐圧性に優れるステンレスメッシュ被覆のテフロンホースを使用。踏力をロスなくキャリパーに伝えフィーリングを高める
 
WinmaX
スポーツキャリパーキット
価格:57万2000円
 
●フロント6ポット、リヤ4ポットキャリパーと大径ディスクローターのセット。効力がリニアに立ち上がりコントロール性に優れる
 
 
 
〈文=湯目由明 写真=山内潤也〉

■問い合わせ先
エムケーカシヤマ ウインマックスディビジョン
TEL:0267-67-7700
http://www.winmax.jp

ドライバーWeb編集部