スポーツ走行向けのシートメーカーと思う人は少なくないはず。そのブリッドが近年、コンフォート寄りの取り組みを積極的に行っているのだが……ご存じだろうか。
シートメーカーとしてサーキットでのスポーツ走行向けはもちろん、公道での日常使いに適した製品までを幅広く手がけるブリッド。スポーツシートと聞くと、何となく「運転姿勢が窮屈で疲れそう」と思う人がいるかもしれない。それは早合点。
車高があるクロカン系のモデルは、セダンなどに比べて走行中のロールやピッチングが大きめだ。ジムニーの純正シートは軽自動車にしては大柄だが、幅広い体形をカバーするよう設計されているため、サポート性はほどほど。これを不満と感じる向きもある。運転姿勢が落ち着かないと、無意識のうちに体を安定させようと力が入ってしまい、これが腰痛などを誘発させる要因のひとつになっている。
その点、日本人の標準体型を研究して設計したブリッドのシートは、身を委ねるだけで包み込むように体を支え、適切なドライビングポジションが取りやすくなる。運転疲労の軽減効果も得られるというわけだ。
オフ系走行御用達ともいえる趣味性の強い従来型ジムニーに比べ、普通車からの乗り替えも少なくないという現行型。ロングドライブで使う機会が多いのなら、まずはシートの交換から始めてみてはいかがだろう。
EUROSTERⅡ［ユーロスター ツー］
価格：10万8900〜12万8700円
初めてのスポーツシートに最適フルハーネス対応のベルトホールを備え、クロスカントリーなどのスポーツドライビングにも対応。高密度ウレタンフォームにより、シートにかかる面圧を均等に分散させて体を包み込むように支える“ニューエルゴノミクスデザイン”を採用。着座位置（高さ）は純正シートと同等。表皮はスウェード調で、カラーは黒、チャコールグレー、赤、グラデーションロゴを設定。
ZAOU［ザオウ］
価格：12万4300〜14万800円
ロングドライブの疲労軽減に特化トラックドライバーの疲労軽減を主眼とし、ブリッドの知見を存分に注いだロングドライブ特化型。座面は乗降性を考慮したフラットな形状で、着座位置も純正シート比マイナス10mmを実現。座面長もここで紹介している他の3モデルより25mm短く、これはペダルの操作性を高める狙いから。表皮は写真のタフレザー（PVC）仕様のほか、スウェード調とのコンビを設定。
DIGOⅢ LIGHT［ディーゴ スリー ライツ］
価格：9万9000〜11万8800円
軽自動車に適したコンパクト設計室内幅が狭いクルマにも装着できるよう、ショルダーサポートと座面をスリム化。シート幅を465mmに抑えたコンパクトモデル。座面とバックレストに高張力ネットを採用したことで、体を包み込むようなホールド性と快適な乗り心地を実現した。着座位置を純正シートより20mm下げ座面もフラットな形状とすることで、ジムニーでもラクな乗り降りが可能となる。
STREAMS［ストリームス］
価格：10万8900〜12万8700円
人間工学に基づいた着座姿勢を保持バックレストにもたれるだけで背骨が自然なＳ字形状になるように設計。腰椎（腰部分の背骨）にかかる衝撃を受け止め、逃がす効果を持たせた腰痛予防をアシストするメディカルコンフォートモデル。着座位置はユーロスターⅡと同等。大柄に見えるがショルダーの幅は495mmと比較的コンパクト。表皮はスウェード調とタフレザーの2種（同価格）、全5色を設定。
BRIDEが提案する快適空間プロジェクト 
すべてのスポーツシートを抗菌仕様に 2021年7月1日より、アフターのスポーツシートでは業界初となる抗菌加工を全製品に標準化。塗布する溶剤は、公的機関の検査で基準をクリアしたナノメートルサイズのプラチナ粒子。抗菌・脱臭効果がありウイルスを不活化する
AIR BUSTER PORTABLE BRIDE EDITIONエアバスターポータブル・ブリッドエディション
価格：4万4000円
オゾンの力で快適空間車内に置くにも、携帯するにも適した空気清浄機能付きオゾン除菌脱臭器。空気中の酸素を電気分解しオゾンガスを生成するオゾンの分子構造を生かし除菌する。HEPAフィルターの効果と併せクリーンな空間を提供
Dr. BRIDE 価格：3300円
白金ナノ粒子で細菌の発生を抑制上記のプラチナ粒子を分散させた水溶液（N3 pure）を手軽に塗布できるスプレータイプ。人体に無害なので安心して使える。内容量200ml
〈文＝鈴木克也 写真＝藤井 修〉
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