2020/10/12 コラム

トラックドライバーは走行ルートをどうやって決めている? 勘?経験? じつはトラック専用カーナビ頼み!その理由とは



【短所】



①高架下などを走行中の、ルート案内の乱れ

これはナビ全般の問題でもあり、GPS(衛星による測位システム)の特性上仕方ない部分かもしれないが、特に高速道路や首都高、外環道などの下の一般道を走っている場合に、突然「新しいルートを案内します」という音声とともに、脇道(設定したトラックのサイズで、走行不可の道に入った経験あり)に案内されることがある。そのため、この音声が出て新ルートを提示されてもすぐに従ってはいけない。しばらく無視して走って、正規ルート案内に復帰するのを待つのが得策。

②マイナーな目的地は、完全案内できない

ある程度の規模、知名度のある目的地に対応しているものの、零細規模の工場などは近くまでしか案内してくれない。この場合、最後の最後でグーグルマップのアプリを使って目的地を探し出す場合もある。

以上、後半で短所を述べたものの、概ね筆者の使用するナビタイムのトラックカーナビは、「敢闘賞」相当の頑張りを発揮していると思う。周囲にも使用しているドライバーは案外いるから、そこそこにシェアも高いと思われる。しかし、気になるのはこのアプリ(スマホ)が突然故障したときだ。おそらく、慌てて地図を引っ張り出し(トラックには紙の地図帳も一応常備している)、ルートとにらめっこすることになるが、紙の地図には、正確な道幅も潜るべき高架下の高さも書かれていない。今のところ、道中でのスマホの機能不全は発生していないものの、非常時に備え、なるべくカーナビに頼らないルート走行も覚えないといけないなぁなんて思いつつ、日々ハンドルを握っている。

なお、このアプリ、月額使用料さえ払えば誰でも使用可能なはずだから、サイズに神経を遣うワイドな商用バン、大型SUVなどのオーナーも便利かもしれない。

〈文と写真=坂 和浩〉

ドライバーWeb編集部

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