2018/01/18 ニュース

スズキ ジムニーが2月で生産終了!?

1998年10月に登場、今年(2018年)で20年目を迎える現行型の3代目ジムニー。新型、すなわち4代目に関してはスクープ情報なども蔓延し、「登場するのはいつなんだ!?」と世間をにぎわせている。そんな新型、どうやら今年中に登場するのは間違いなそうなのだが……。気になる情報が舞い込んできた。
●新型ジムニーの予想イラスト。丸目はもちろん継承し、より角ばったスタイルで原点回帰とも噂されている
まず、現行型は今年2月で生産中止となるもよう。その理由は、「横滑り防止装置装着の義務化」にある。急激なハンドル操作や滑りやすい路面などで、クルマの挙動が不安定になったときにエンジン出力やブレーキ力の適正制御でスピンなどを回避する「横滑り防止装置」。これは、2012年10月より新型車生産車への装着が義務化が始まった。また、軽自動車の新型車への装着に関しては、2014年10月より義務化となっている。ここでのポイントは、継続生産車に関してだ。継続生産車では14年10月からスタート、軽自動車の継続生産車においては、18年2月からの装備義務化がついに始まる。3代目ジムニーに関していえば、この20年間、さまざまな改良を施しながら生きながらえてきた。記憶に新しいのは、2012年の改良。ボンネットの高さや構造を変更して、衝突時の歩行者頭部への衝撃緩和に対応したことだ。ただ、今年2月からジムニーにも適用される「横滑り防止装置の義務化」には改良などで対応せず、生産を終了する見込みが高い。横滑り防止装置など電子デバイスを投入するには、そもそもクルマ自体の設計が古いのである(それこそがジムニーのよさでもあるのだが)。それだけではない。ブレーキアシストシステム(緊急自動ブレーキ)も同様に、軽自動車の継続生産車においても18年2月24日以降に生産されるクルマへの装着義務化が適用されるからだ。こちらに関しても、現行ジムニーへの適用は難しいだろう。ひとまず、3代目の生産は今年2月で終了するはず……?「今のジムニーが欲しい!」という人は急いだほうがいいかも!?以上に関しては、法規上からの推測であり、スズキからの公式発表ではない。ただ、スズキが公にしていること、「ジムニーの生産工場の移管」に注目したい。昨年12月22日スズキは、「スズキ国内生産体制の見直し」との題名でプレスリリースを発行。このなかに、ジムニーの生産は、磐田工場から湖西工場へ移管すると明記されているのだ。時期は、2018年上期中である。湖西工場といえば、現在ワゴンR、アルト、スペーシア、ハスラーなどスズキ軽自動車の主力車種を生産する拠点。磐田工場は、トラックやバン、そしてジムニーなどを生産してきた。ラダーフレーム構造のジムニーが、他のモノコック系と混流生産となるのか? それともジムニーがついにラダーフレームを捨てる……? もちろん、現代においては、モノコック構造でも十分な走破性を持ったクロスカントリービークルは存在する。ただジムニーのファンはどう思うか……。いずれにせよ、新型ジムニーの生産は湖西工場で行われ、2018年上期中に登場するのは間違いない。今年2月で現行型の生産は終了し、新型への切り替えは、現行型登場からぴったり20年後のアニバーサリーになると見ている。

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