2024/01/21 ニュース

日産、内外装部品をリフレッシュしたレトロなキューブ中古車をトライアル販売

キューブをベースに内外装をリフレッシュした中古車

日産は2024年1月19日、販売会社の奈良日産自動車と共同で、内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した認定中古車「キューブ レトロ リノベーション」のトライアル販売を開始すると発表した。

【画像】内外装をリフレッシュしたキューブ
 
日産は、エコ意識やよりモノを大切にする風潮の高まりとともに物価上昇、増えない可処分所得という世の中のトレンドを踏まえ、日産のクルマをより長く、より多くのユーザーに安心・安全に楽しんで乗ってもらいたいという思いから中古車の魅力向上への取り組みを行っている。
 
そんななか、初めてクルマを購入する若年層のユーザーなどをターゲットに、中古車の内外装をメンテナンスしてよりよい状態にリフレッシュすることやユーザーの好みに応じてカスタマイズを行うことができる中古車プログラムの検討を進めている。東京オートサロン2023で公開された「キューブ リフレッシュト&レトロ コンセプト」はその一環として制作されたものだ。新車の販売が終了した3代目キューブの中古車をベースに、内外装部品を交換してリフレッシュ。専用のカスタマイズ部品を装着してレトロ感を訴求したモデルで、公開後に多くの反響が寄せられたという。


 
これを受け、奈良日産はこのコンセプトカーを再現した認定中古車の商品化にいち早く着手。認定中古車のキューブをベースにリフレッシュ、さらにカスタマイズできる「キューブ レトロ リノベーション」を2024年1月22日から20台限定で販売することになった。

販売する車両には、ユーザーの好みや予算に応じて新品部品への交換やメンテナンスを行い内外装をリフレッシュさせる「リフレッシュパッケージ」と、個性あふれる内外装に仕立てる「カスタムパッケージ」の2つのプランを用意。具体的な内容と価格は以下のとおり。
 
■リフレッシュパッケージ
 
使用過程で傷が付いたり、経年劣化した部品を交換し、内外装をリフレッシュすることを目的としたパッケージ。消耗品の交換やコーティングパック、劣化した部品の交換など、車両の状態やユーザーの予算に応じて項目が選べる。(価格はいずれも消費税・工賃込み)
 
●リフレッシュパック エントリー(概算 7万4835円)
 ワイパーリフィル、バッテリーなどの消耗品交換、カーペット交換
●リフレッシュパック スタンダード(概算 27万2595円)
 エントリーにプラスして、コーティングパック、ワイパーアーム交換、ガラスランラバー交換など
●リフレッシュパック プレミアム(概算 39万1776円)
 スタンダードにプラスして、ヘッドライト交換、運転席スイッチ類交換、カウルトップ交換など
 


■カスタムパッケージ
 
より個性的でレトロモダンな雰囲気を演出するカスタムパッケージ。シートカバーやホイールカバー、2トーンカラーやインテリアの専用加飾など、ユーザーの好みに応じて内容を選択できる。(価格はいずれも消費税・工賃込み)
 
●カスタムパック エントリー(10万6430円)
 ホイールカバー、シートカバー
●カスタムパック スタンダード(57万3698円)
 エントリーにプラスして、2トーンボディステッカー(グレー色)、グリル
●カスタムパック プレミアム(75万764円)
 スタンダードにプラスして、ステッカー2種類(リヤウインドー、ボディサイド)、インテリア加飾
※個別オプションとしてベースキャリア&ルーフラックを13万9800円で設定。
 


パッケージは上記のいずれか1種類の選択のほか、カスタムパッケージとリフレッシュパッケージを組み合わせることもできる。納期は約3週間、長くても1カ月半程度。ベース車のボディカラーについては、今回の限定販売では茶色を想定しているとのこと。中古車両の用意や車両の改修は奈良日産で実施し、車両の保証なども奈良日産の規定に準じる。
 


日産では、今回の認定中古車の限定販売をトライアルと位置づける。トライアル販売で課題を洗い出し、2024年度に事業化を検討。その後の本格展開につなげていきたいとしている。今回は内外装のカスタマイズだけだが、今後は足まわり部品についても検討し、対象車種も拡大していきたいとのことである。
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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