2023/10/26 ニュース

【トヨタ車体に聞く】新型ハイエースのバックドアが観音タイプになった理由【ジャパンモビリティショー2023】   

トヨタ車体の松尾勝博社長とグローバル ハイエース BEV コンセプト

2023年10月25日、トヨタ車体はジャパンモビリティショー2023にてBEVバンの「グローバル ハイエース BEV コンセプト」を世界初出展した。

これはオーストラリアやタイなど海外で人気のグランエースのバンタイプ(L1・H1仕様)がベース。商品企画部の大橋あゆみ氏によると、パワートレーンをBEVにしたのは乗用車と比べて商用車ではBEV化がまだ遅れていることや、世界的にカーボンニュートラルを目指す流れからとのことだ。



■助手席エリアから伸びる広大なカーゴスペース




実車を見渡してみると、全長5280mm、最大荷室長3490mmから生まれる広大な荷室スペースがまず目を引く。荷室に設置したカーゴ入れはあくまでいろいろな可能性の一例で、ユーザーに作り上げてもらうよう今回はなるべく素のバンを提案した。

助手席を廃してカーゴ入れの移動用レールをラゲッジ後端まで伸ばしたのは、2017年に発表のLCVコンセプトカーから受け継いだ仕様だ。これにより、全長約3.5mの長尺ものも積載が可能。また荷室ドアは、海外ではリフトで荷物を直接近づけて上げたいとの要望があるため観音開きを採用した。





一方インパネに目を向けると、上下に長いセンター部のナビが印象的。これはコネクテッドを活用したもので、下の画面で次に配達予定の荷物の積載位置を表示し、その上の画面で連動して配達先を表示する。積載の荷物の配送ルートを最適化するためだ。



こうした技術の掛け合わせや知見により、効率的でムダのない物流やカーボンニュートラルな社会の実現を目指すという。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING