2023/08/13 新車

新型N-BOXの「ピタ駐ミラー」が進化。その秘密を開発者に聞いた

左後輪確認用のミラーをドアミラー根元に移設

新型N-BOXでは、狭い場所でもピタッと駐車ができる視認性のいいミラー「ピタ駐ミラー」の機能が向上した。その秘密について車両のパッケージ担当の飯泉麻衣氏にお話を伺った。

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「今回のフルモデルチェンジで、ピタ駐ミラーも地味によくなっているんですよ。先代のピタ駐ミラーは、Aピラーの根元に2つ付いていて、上側のミラーが前輪の横を映していて、下側のミラーが後輪から遠ざかった床あたりを映していました。両方のミラーの付いている位置がほぼ一緒だったので、それぞれがどこを映しているのかが、パッと見た時にわかりにくかったのです。



そこで、新型では、Aピラーの下側に付いていたミラーをドアミラーの脇に移設。これによって、じつは見える範囲も拡大しているのと、車体側とリヤタイヤ周辺の地面がしっかり見えるように修正をしています。後ろを見たい場合はドアミラーで見えますし、後ろの床を見たい場合はドアミラーに入っている小さいミラーで見ていただきます。さらに、前を見たいときはAピラーにあるミラーで見ていただく。前と後ろを確認しやすいように、ミラーの位置を分けたという感じですね。ちなみに、副次的な効果もありまして、Aピラーに装着するミラーを2つから1つに減らしたことによって、視界もよくなりました。

ミラーは特に運転が不安な方にはけっこう大きい変化なのではないかと思います。やはり狭い場所に停めるために軽を買うというお客様も多くいらっしゃると思いますので、ピタ駐ミラーは必要な機能と考えております」

ホンダお得意の“カラクリ”アイテムがさらに機能を向上させたわけである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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