2023/07/06 モータースポーツ

来年のF1日本GP鈴鹿は桜の季節に! 2024年4月7日決勝

●23年も含めればレッドブルホンダの勇姿が鈴鹿で見られるのもあと3回。24年は4月に開催が決定した

FIA(国際自動車連盟)とF1は、2023年7月5日(現地時間)に行われたワールドモータースポーツカウンシルにおいて、24年シーズンのF1開催カレンダーを正式にアナウンスした。

開催グランプリ数こそ、23年と同じ全24戦で争われる(上海とエミリアロマーニャのキャンセルにより22戦へと変更された)のだが、日本のF1ファンにとっては衝撃的な内容がそこには記されていた。これまでずっと秋に開催されていた日本GPが、なんと4月上旬へと移動されたのだ。鈴鹿で秋以外にF1が開催されるのは初めてのこと。ちなみに日本へ春にF1がやってくるのは、1994年のパシフィックGP(当時TIサーキット英田)以来となる。

年間のグランプリ開催数が軒並み20戦以上を数えている昨今、F1のシーズンカレンダーには法則性のような特徴がある。欧州をおもに回るヨーロッパラウンドをシーズンの真ん中に据え、欧州以外で行われるフライアウェイを前後で挟み込むような形だ。これまでの鈴鹿はシーズン後半のフライアウェイに組み込まれ、最近ではシンガポールGPと続くようなカレンダーとなっていた。

しかし、来季の鈴鹿は前半のフライアウェイに組み込まれることとなり、オーストラリアGPと上海GPとの間で開催される。カレンダー全体で見てみると、中東のバーレーンで開幕したF1は、連戦のサウジアラビアを経てそのままオーストラリアへ飛ぶ。その後は東アジアでの2戦を終え、北米のマイアミを経由したのちヨーロッパラウンドが始まる。

今回のカレンダー発表では開催GP自体に大きな変更はなかったものの、鈴鹿とバクーの移動がトピックになっている。春へ移動した鈴鹿に対し、アゼルバイジャンGPは春から秋へと変わった。ちょうど鈴鹿と入れ替わるような形だ。


●日本GPは4月7日に決勝が行われる(引用元:FIA)

この新しいカレンダーの決定についてFIAでは、サステナブル化を進めるにあたりロジスティクスの高効率化を追求した結果だと発表している。また、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリ氏は、「『ネットゼロ2030』への取り組みの一環として業務の合理化を進めた結果。よりサステナブルなカレンダーへの取り組みはこれから数年間続くでしょう」とコメントを残している。

秋の風物詩から、春の恒例行事へ。桜の花がもう散り始めているころかもしれないが、24年のF1サーカスは4月5~7日に鈴鹿へやってくる。多くの新入生や新社会人の横を、各チームの大型トランスポーターが移動していくのだろう。

<写真=Redbull/FIA 文=青山朋弘>

ドライバーWeb編集部

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