2023/06/19 コラム

まさかカルディナとGRカローラが繋がるとは…打倒レガシィの夢叶わぬも “モリゾウエディション” に受け継がれた「赤い倒立」の系譜

トヨタ カルディナGT-FOUR  “Nエディション”(2002年)

日本では70台限定販売となった、トヨタGRカローラRZ “モリゾウエディション”(2022年発売)。ただでさえ高性能なRZをエンジンのトルクアップ、ミッションのクロス&ローレシオ化、構造用接着剤の塗布延長などによるボディ剛性強化、後席廃止など徹底的な軽量化、ミシュラン “カップ2” 装着といった手法によって、野性味タップリに仕立てたスペシャル中のスペシャルだ。


●304馬力/40.8㎏mを発揮する専用の1.6L 直3ターボエンジンを搭載。タイヤサイズは245/40ZR18でBBS製鍛造アルミホイールとの組み合わせ

フロントのストラットサスペンションに採用の倒立式ショックアブソーバーも、専用アイテムのひとつ。ショックアブソーバーの上下を量産車で一般的なタイプ(正立式)と逆さまにした倒立式は、構造の違いによってコストが高くなるものの、サスペンションの横剛性アップやバネ下重量の軽減に大きな効果を発揮する。

このいわゆる倒立ストラット、日本ではスバルが2代目レガシィで採用以来、長らく高性能サスペンションの象徴としたが、トヨタの採用車も今回が初めてではない。


●ショックアブソーバーはKYB製のモノチューブ式。前ブレーキは18インチのアルミ対向4ポットキャリパーとし、ボディはベースのRZより構造用接着剤の塗布長を約3.3m延長している


●レガシィ(ツーリングワゴン)人気を確たるものとしたGT-B(2代目後期型)


●2代目までレガシィのサスペンション形式は前後ストラット。GT-Bのショックの色はもちろん黄色

ドライバーWeb編集部

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