2023/05/21 モータースポーツ

WRC王者が日本のドリフト選手に2日間負けなし…「日本のスタイルを修正する必要がある」【フォーミュラ ドリフト ジャパン】

カッレ・ロバンペラ選手(GRカローラ)と箕輪大也選手(GRヤリス)

5月20日、21日エビスサーキットで開催された「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)第2戦。初日の単走に続き21日の追走でも2022年WRCワールドチャンピオン カッレ・ロバンペラ選手が優勝し、2日間負けなしの完全勝利で大会の幕を閉じた。WRC世界チャンピオンの圧倒的な走りをファンに披露すると同時に、日本のドリフト選手にその実力を見せつけた形となった。

【画像】追走でも負けないWRCチャンピオン

トップ4の戦いではFDJの開幕戦で初優勝を飾った若手の超新星、13歳の箕輪大也選手(CUSCO Racing/GRヤリス)、決勝では小橋正典選手(LINGLONG TORE DRIFT Team ORANGE)を打ち破っての勝利だ。小橋選手いわく「悔しい。勝つためには長年培ってきた日本のドリフトのスタイルを世界基準のスタイルに修正していく必要がありそうだ。次の機会があればぜひ勝ちたい」とのこと。

ここ数年、全日本ラリー選手権をリードしているヘイキ・コバライネン選手に続き、今回FDJでもフィンランド人ドライバーがその速さを披露した。「FORMULA DRIFT」も日本発祥のドリフトが海を渡りエンターテイメントに長けたアメリカで新たに生まれたものだ。走り、エンターテイメント性など様々な角度で世界から刺激を受けながら世界基準の走り、世界基準の楽しさにステップアップしていく姿を肌で感じながら観戦するのはなかなか楽しい時間であった。

それにしてもWRCワールドチャンピオンの走りは、その速さ、正確性などどれをとっても刺激的だ。11月のWRCラリージャパンではTOYOTA GAZOO Racing WRTより参戦することが予定されているカッレ・ロバンペラ選手だが、ぜひFDJでもまた戦って欲しいものだ。

〈文と写真=高橋 学〉

ドライバーWeb編集部

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