人気SUVにフィットするレース直系“ホンモノ”志向のアルミホイール「CRAG T-GRABIC」シリーズに「SHADOW EDITION」が限定投入。ツヤ消し黒で引き締められる足元の存在感に、むしろ視線がくぎづけになる……。
BAJAで鍛えた本格派 4×4やSUVに個性を添えるカスタムパーツ。ルーフラックやオーバーフェンダー、リフトアップ、マッドガード、アンダーガードなどで外装をビシッとキメても、足元を飾るアルミホイールがノーマルのままでは「画竜点睛を欠く」というもの。
野性味あふれるオフローダーを意識したホイールは数あれど、機能とデザイン性が高次元で融和した「本格派」はごくわずか。ワークの「ティーグラビック」シリーズは、メキシコのオフロードレースBAJA(バハ)をオフロードレーサー、塙 郁夫氏とともに戦い、実戦の場で培ったノウハウをフィードバックした市販モデルだ。
1000マイル(約1600km)を全開ノンストップで走破する過酷極まるBAJA。足まわりに過度の負荷がかかるビッグジャンプやガレ場、砂利、アリ地獄のように足をすくわれる砂地など、路面状況も目まぐるしく変わり、マシンも人もタフでなければ勝てない弱肉強食の世界。
2002年のBAJAで日本人初のクラス優勝を飾り、2022年は米国のオフロードレース「The Mint 400」にワークホイールを履くハイラックスで参戦した塙氏。ティーグラビックにはレース用ワンオフ鍛造モデルからフィードバックされたディテールや工夫が随所に見られる。
例えばナットホール。ブレーキの放熱で炭化した泥や砂が固着してホールを塞ぐので、レンチをかけやすいようにナットホールを極力浅くしたり、マシンを積車に固定するためのタイダウンベルトを通しやすいスポーク形状にしたりと、ホイールの顔ともいえるディスクデザインの一つひとつに意図が込められている。
ティーグラビックとマイナーチェンジ版のティーグラビックⅡ。ビードロックリングに見立てたリムフランジやセンターパートの深いコンケイブなど、いくつかの共通項があるものの、ティーグラビックⅡのリムフランジは強度と剛性アップを狙ってアールを強めたり、軽量化のためスポークにディンプルを設けたりと、細部がブラッシュアップされている。
プラドやハイラックスという“本格ヨンク”に似合うティーグラビックの新顔がシャドウエディション。光の陰影でディテールの美しさが際立つ全面マットブラックで、センターキャップのリングやエアバルブもブラックアウト。ティーグラビック、ティーグラビックⅡともに限定300本で、プラドの特別仕様車「マットブラックエディション」との相性も抜群だ。
CRAGT-GRABIC SHADOW EDITIONクラッグ ティーグラビック シャドウ エディション
価格:5万3900円(17×8.0J、6H-139.7、インセット20)
※限定300本
CRAGT-GRABICⅡSHADOW EDITIONクラッグ ティーグラビック ツー シャドウ エディション
価格:5万3900円(17×8.0J、6H-139.7、インセット20)
※限定300本
●飛び石の直撃を避けるアールを強めたティーグラビックⅡのリムフランジ。フランジの先端を1段下げてタイヤ嵌合部の隙間に小石が挟まるのを防ぐ ●
シャドウエディションはマットブラックの専用センターキャップとエアバルブを標準装備。ホイールデザインを引き立てる特別仕立てだ
取材協力:
ロードハウスhttps://roadhouse.co.jp/
〈文=湯目由明 写真=山内潤也〉
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