2022/12/27 オーナーズボイス

2台の3Sエンジン搭載車を所有する25歳! MR2とアルテッツァが愛車

3Sエンジンを搭載する2代目MR2

クルマとオーナーの出会いは縁。そう感じてカーライフを送ってきた方も多いのではないでしょうか? 今回紹介するさいてよさんの愛車、MR2とアルテッツァはまさに“縁”でさいてよさんの手元にやってきた2台。MR2とアルテッツァと聞くと3Sエンジンマニアかと思うかもしれませんが、ふとした縁がきっかけでやってきた2台なのです。

オーナー:さいてよさん(25歳)
車両:トヨタ MR2
グレード:G
年式:1999年式
在住:静岡県
走行距離:29万6000㎞(取材時)                                      

〇:ミッドシップでありながらわりと荷物が積めるところ、リトラクタブルヘッドライト
×:5型のNAグレードは社外パーツが少ない

車両:トヨタ アルテッツァ
グレード:RS200 Zエディション
年式:2003年式
走行距離:14万9000㎞(取材時)

〇:快適でスポーティな乗り味
×:パーツが値上がり。あとトランクスルーがない点



■初マイカーのMR2は幼少期から憧れた「個体」

さいてよさんが最初に手に入れたのはMR2のほうで、これが最初のマイカーだったそうです。しかし、さいてよさんとこのMR2の出会いはもっと前だったといいます。「このMR2の前オーナーは父の友人なんです。父の会社の集まりで行われていた走行会に、小中学生の時に連れられてよく行っていたのですが、そこで一番速かったのがこのMR2だったんです。前オーナーの腕前もあるのですが、ターボのMR2や他のターボ車よりも速かったんです」



そんな速さを見せていたNAのMR2に心奪われ、さいてよさんは「免許取ったら売ってください!」と言っていたそうです。さいてよさんとしては冗談半分のつもりだったそうですが、MR2(SW20)の2型のターボも所有していた前オーナーはさいてよさんにNAのMR2を売却。こうして高校3年生の3月、免許取得前にMR2が手元にやってきたそうです。

■学生時代は維持で精一杯

手元に憧れていた個体のMR2が来たとはいえ、さいてよさんは大学に進学したため、最初の数年は維持で精一杯だったとのこと。前オーナーはフルピロ化やLSD、軽量フライホイールやオイルクーラーなどサーキット仕様に仕上げていましたが、学生の間はサーキット走行をする余裕もなくちょっとしたドライブ程度だったそうです。

 

社会人になってから本格的なメンテナンスを実施。車高調の変更や(TRD製からKW製へ)ブレーキのオーバーホールなどを知人の協力などを基にDIYで実施したとのこと。

また、知人が主催しているジムカーナ走行会にも参加し、走りの面も楽しみ始めており、今後は人も含めてサーキットを走れるようにしていくのが目標だそうです。

 

■アルテッツァの購入はお酒の勢い!?

そしてもう1台の愛車であるアルテッツァ。こちらは乗り替えでさいてよさんの手元にやってきたクルマです。



「仕事で雪が降る地方へ長期出張になったときに、MR2では不安があったので足グルマとしてエッセを購入したんです。出張が終わってからも足グルマとして乗っていたのですが、飛び石が当たりエッセのフロントガラスが割れてしまいました。乗り替えようか修理しようかを迷っていたところ、同僚が欲しいと言ったのでその同僚に売りました。出張も終わったので当分MR2だけでもよいかなと思ってMR2だけで過ごしていました」

MR2で通勤をしていたさいてよさん。しかし、MR2は車検対応とは言えエキマニやテールピースなどの排気系はチタン製のワンオフで、その音量が残業後帰宅するときに気になっていたとのこと。また、仕事でときどき長距離移動するということもあり、長距離移動が楽なクルマが欲しいと思っていたそうです。

「MR2をふだん使いするのは少し気が引けたので、荷物が載せられて快適なクルマが欲しいなと思っていたんです。セプターワゴンやカローラフィールダーなどの中古車をチェックしていたのですが、叔父がある日『GRヤリスを購入して最後のクルマとして乗る』と言っていたんです。その時は特に何も思わなかったのですが、ある日知人とBBQをしていた時に『あ、そういえば叔父さんアルテッツァ持ってたよな、乗り替えるってことだよな』と思い出して、半分お酒の勢いで叔父に電話して『買います!』って言ったんです。下取り価格と同じくらいの値段で格安で譲ってもらいました」

■アルテッツァは快速スーパーチャージャー仕様

こうしてお酒の勢いで購入したアルテッツァ。手元に来てからはヘッドライトを綺麗なものにしたり、中古のホイールに交換したりと少しずつリフレッシュとカスタマイズを進めている様子。今後アルテッツァはもう少し車高を下げてキレイかつカッコよくしたいそうです。

 

しかしこのアルテッツァ、オートマの快適仕様ではありますがただモノではありません。なんとブリッツ製のスーパーチャージャーでパワーアップを実施。「もともと叔父はターボのステージアからアルテッツァに乗り換えたので、パワー不足を感じてスーパーチャージャー化したんだと思います。回転数が上がってスーパーチャージャーが回ると独特の作動音がします。加速するとけっこう目立ちますね」

スーパーチャージャーでパワーアップが施されていながらも、さいてよさんは通常は静かで長距離移動が楽なアルテッツァを気に入っているとのこと。しばらくはこの3Sエンジン2台体制でカーライフを歩んでいくそうです。

〈文と写真=西川昇吾〉

ドライバーWeb編集部

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