2021/12/25 モータースポーツ

「川名賢のラリー・セヴェンヌ参戦記 06」スタート直後から雨……。地元クルーでもリタイヤ続出の超難関ステージで、驚きのリザルトが!




■ハイドロで何度もリタイヤしかけたが……




Day1前半の3本のステージは、それぞれ15km前後あり、ステージの前半、中盤、後半と路面状況や雨量がかなり変化するコンディションでした。走っていて『このペースでどのくらいのポジションになるのか?』の判断が本当に難しく、『自分のペースを信じて走るしかない』という思いを貫くしかありませんでした。

SS1のインカー映像をこちらからご覧いただけます。


インカーをご覧になればわかる通り、スタートして間もなく右手にレーシングスーツを着ている人が立っていますが、彼はほかのチームのコ・ドライバーです。マシンは完全にコース外に飛び出して姿形がありませんでした。また中盤にはコース上に1台大破している車両を見ることができます。地元フランス人の経験をもってしても難しいコンディションだということがよくわかります。

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SS2ではさらに雨量が激しく、ハイドロプレーニング現象により何度もコースオフしそうになり、SS3ではコ・ドライバー側のドアが閉まらなくなるというマイナートラブルも発生。なんとかサービスに戻ると、なんと! クラス3番手のポジションではありませんか!!

これにはチームもさすがにビックリしていた様子でした。まわりのライバルは何度もこのラリーを経験している強者ぞろい。そんななかで、初走行の日本人がいきなりクラス3番手ということがとても評価されました。

そして、なんとTVインタビューまで!
これで一躍フランスの有名人ですね(笑)

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この放送は週末の夜にフランス全土に放送されるそうです!フランスでのラリーの認知度の高さ恐るべし!

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とにもかくにもメカニック達までみんなテンションアゲアゲで、午後のループに向けてマシンメンテをしていると、なんと雨がひどすぎて午後のセクションは中止に。

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●雨は結構ひどかった

この日はこのままマシンをパルクフェルメまで運んで、明日のスタートリストを待つことになりました。

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Day2に続く




<文=川名 賢 Suguru Kawana>


ドライバーWeb編集部・青山

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