2018/04/08 コラム

4月8日は「タイヤの日」。空気圧の確認に便利なアイテム「AirSafe」

4月8日は「タイヤの日」

これは日本自動車タイヤ協会により、“広く一般ドライバーにタイヤへの関心を喚起し、タイヤの正しい使用方法を啓発することにより、交通安全に寄与する”ことを目的として制定された。4月は春の全国交通安全運動が行われる月。そして、8は輪(タイヤ)のイメージとして、4月8日に定められたのだ。 
2018年3月29日、「タイヤの日」を前に、タイヤ空気圧モニタリングシステム「AirSafe」を販売する「バスク」が、報道陣向けにタイヤの安全啓発のセミナーを行い、代表の小笠原孝嗣氏が空気圧低下の危険性などを解説した。 

残り溝、キズ、空気圧のチェックしてますか?

まずはタイヤの正しい使用方法とはどういったものか?そのクルマに合ったサイズのタイヤを装着するのはもちろんのこと、クルマの運行前点検としてタイヤの状態をチェックすることが大切である。残り溝はあるか? ひび割れなどの損傷がないか? 空気圧は適正か?残り溝やヒビ割れなどは目視で判断できる。残り溝は使用推奨限界に達していれば速やかな交換が必要だ(溝が1.6mmになるとスリップサインが現れ、法規上使用できない状態になる)。タイヤウォールなどのヒビ割れはおもに経年劣化によるもので、極端なヒビ割れを見つけたら交換するのが望ましい。 
このほか、縁石などにタイヤを強くこすってサイドウォールが削れたり、段差のあるところを勢いよく通過してサイドウォールの構造材が折れ曲がったりすることがある。放置すると最悪の場合、タイヤがバースト(破裂)する危険があるので、これを目視でしっかりとチェックしておきたい。やっかいなのが、空気圧のチェックである。ぱっと見では問題ないと思っていても、じつは空気圧不足ということも少なくない。一般道路や高速道路でのタイヤのトラブルは多く、これはタイヤの空気圧不足によるもの多く含まれていると、小笠原氏は解説する。 

空気圧不足。4つのデメリット

タイヤの「空気圧不足」が引き起こすこととして以下の4つが上げられる。

1.操縦性の悪化

カーブを曲がるときに、空気圧が不足していると操作に対して車両の反応が遅くなり曲がりにくくなる。

2.タイヤ寿命の短縮

空気圧不足によりトレッドの一部だけが減る偏摩耗が起こりやすくなる。結果としてタイヤ寿命が短くなる。

3.燃費の悪化

指定空気圧より低い状態で走行すると、タイヤの抵抗が増し燃費の悪化につながる。指定空気圧から30%低下した状態で走行すると、適正値に比べて8.5%も燃費が悪化するそう。燃費換算すると適正値で120円/Lのところ、約141円/Lと出費もかさむことになる。

4.パンク

空気圧不足の状態で走行するとパンクのリスクも高まる。高速道路などで高い速度で走行する際にはタイヤのたわみが大きくなるスタンディングウエーブ現象により、突然タイヤがバースト(破裂)する危険があるという。
走行中にパンクすると車両制御が困難になり、スリップやほかのクルマを巻き込む事故を起こしかねない。また、ドライブの予定が台なしなるばかりでなく、レッカー移動などの救援費用や、痛んだタイヤを交換しなければならず、大きな出費につながる。さらに走行中にパンクするとホイールにもキズが入るので、これも交換しなければならない。「空気圧不足」で走行することにいいことはない。 

タイヤの空気は自然に抜ける

しかし、空気圧の変化は見た目で分かりにくいばかりか、ゴムは空気を通すので自然に空気圧が低下していく。クルマのタイヤの場合、おおむね1カ月で5〜10%低下すると言われている。数カ月チェックしないと適正空気圧から大きくずれているということもあり得る。すると、前述のような走行に支障が出る状態になりかねない。 
そこで小笠原氏は、“カーライフを安全で楽しく過ごしてほしい”との思いから、タイヤに起因するアクシデントを未然に防ぐアイテムとして、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)「AirSafe」の販売を始めたという。TPMSは2007年にアメリカで装着が義務化されており、2012年には欧州、2013年に韓国でも義務化された。こうした国へ輸出される日本車もTPMSを標準装備しており、一部の国産車でも装着済みだ。今後は日本でも義務化の方向に向かっているという。 

車内で空気圧をモニタリング

「AirSafe」は、空気圧センサーとタイヤバルブが一体になったTPMS送信機を4本のホイールそれぞれに取り付け、受信機を車内に設置。受信機のモニター(電源はアクセサリーソケットから給電する)には、それぞれの空気圧とタイヤ内温度が表示されるので、車内にいながら4本のタイヤの状態がリアルタイムで確認できる。タイヤ内側への装着となるため正確な空気圧と温度のモニターが可能だ。 
空気圧低下による異常を検知すると、そのタイヤの空気圧の数字が点滅。異常を示すアイコンがモニターに表示される。同時に警告音を発して、ドライバーに異常を知らせる。パンクなどで空気圧が低下している状態を、空気が抜けきる前にわかるので、安全なクルマの停止行動に移れる。 タイヤ1本の接地面積はハガキ1枚程度といわれている。1台で4枚分。ここに全重量がかかり、クルマは走行している。そのバランスが崩れると……、そう考えると日常的なタイヤの点検はおろそかにできない!! まずは乗り込む前に愛車を1周してタイヤをチェックする習慣を身につけてはいかがだろう? そして、空気圧については「AirSafe」の導入を検討するのも“あり”ではないだろうか。 

タイヤ空気圧モニタリングシステム「AirSafe」


●左がアルミホイール専用「AS-CV1 クランプインタイプ」(価格:3万9744円)、右がスチールホイール・軽自動車専用「AS-SV1 スナップインタイプ」(価格:3万5424円)
空気圧とタイヤ内温度ををワイヤレス通信によりリアルタイム表示。空気圧の異常を検知すると警告音と表示の点滅で知らせる。空気圧検出は最高900kPaの高性能センサーを使用(ただし「AirSafe」は乗用車用のため、空気圧の設定範囲は210〜360kPaとなる)。厳しい品質テストにより、ISO/TS16949、ISO90001、14001の基準をクリア。自動車メーカーが純正採用する製品と同じOEメーカーで製造される。TPMS送信機の電池寿命は約5年。電池交換不可となり、寿命後はセンサーごとの交換となる。  
●アルミホイール専用タイプは、センサー一体型バルブを内側から差し込み、外側からナットで締めつけて固定する(一部特殊形状のアルミホイールおよびスチールホイールには装着不可)

●スチールホイール・軽自動車専用タイプは、ホイール内側から圧入する。軽自動車用アルミホイールにも取り付け可能
  
●取り付けはタイヤの脱着が必要となるのでタイヤ専門店やカー用品店などに頼む
 タイヤ空気圧モニタリングシステム「AirSafe」の詳しい情報はこちら「AirSafe」取扱店はこちらで確認。ほかにインターネット通販サイトAmazonでも取り扱っている 
問い合わせ:バスクTEL:048-871-6705http://airsafe.jp/

RANKING