2024/08/29 新車

ロールス・ロイスのSUV、『カリナン』がシリーズⅡに進化! どこが変わったのか?

2024年8月29日、東京都内でロールス・ロイス『カリナン シリーズⅡ』が国内初披露された。







カリナンは、ロールス・ロイスブランド初のSUVとして2018年に発表され、どのような環境下でも無類の快適性と路面を問わない走りで、ラグジュアリーSUVとして人気を博してきた。カリナンがデビューしてから顧客層の若返りにも成功し(オーナーの平均年齢が56歳から43歳に)、現在ではロールス・ロイス全製品のなかでもっとも需要のあるモデルになった。

今回の『シリーズⅡ』では、本質的な要素を受け継ぎながら変遷していくラグジュアリーの定義と、進化するオーナーの利用パターンなども反映。最新テクノロジーや現代的な伝統工芸技法を取り入れている。



ボディサイズは全長5355mm✕全幅2000mm✕全高1835mm。ホイールベースは3295mmだ。エクステリアで大きく変わったのは、フロントまわり。LEDのマトリックスヘッドライト、新たなデザインのデイタイムランニングランプなどは、東京などのメガシティからアイデアを得たデザインだという。グリルもサイドフレームがなくなっている。また、バンパーは浅い「V」の字を描くような形状に。これは現代のスポーツ・ヨットから着想を得たカタチだという。


●リヤは両サイド2本出しのテールパイプ。ダミーじゃなく本物だ


●カリナン初採用の23インチホイールを装備。フロントのサイズは255/40R23。銘柄はピレリPゼロ


●リヤも同じ銘柄だが、サイズは295/35R23と異なる

インテリアでは、助手席前部にイルミネーテッド・フェイシアパネルが配置されており、レーザー加工で7000個ものドットがエッチングされている。そのとなりには、ロールス・ロイス初装備となるスピリット・オブ・エクスタシークロックキャビネットが装着され、アナログ時計とステンレス製のマスコットがライトアップされる。


●メーターはフルデジタル


●シートのデザインも変更。職人による「クラフトグリーズ」と呼ばれるパターンが採用されている


●リヤシートには2台のスクリーンが用意され、Wi-Fi接続により個別で映像が楽しめるようになった


●満天の星空を思わせる天井


●上下に開くバックゲート。リヤシートと荷室の間には仕切りガラスが入っている

パワートレーンは標準仕様が6750ccのV型12気筒を搭載し、最高出力571馬力/最大トルク86.7kgmを発揮。ブラックバッジは同じエンジン形式で、最高出力600馬力/最大トルク91.8kgmとなる。



ビスポークのため、オーナーの要望次第で値段は変動するが、基本価格は標準のカリナンが4645万4040円、ブラックバッジが5415万4040円。さらなるラグジュアリーさを極めたカリナン シリーズⅡも富裕層におおいにウケそうだ。


●ロールス・ロイス伝統のアンブレラホルダーも装備


●誇らしげに立つ、スピリット・オブ・エクスタシー

〈文と写真=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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