2023/04/24 カー用品

KansaiサービスのSCチューン!GR86&BRZで快適かつ痛快無比なFRスポーツを味わう

1980年代より最高速テストやサーキットタイムアタックで日本のチューニング界にその名を轟かせてきたKansaiサービス。そこで培われた技術と豊富なデータから、速さと快適性を兼ね備えた「自分仕様」の1台を提案する。


330馬力なのに扱いやすい
 
2.4Lへ排気量アップしたエンジンを搭載することで、現行GR86&BRZはNAでも十分な速さが楽しめるようになった。とはいえ、さらなるパワーを求めたくなるのがチューニングの醍醐味。前モデルで過給器をリリースしていたHKSから、待望の現行GR86&BRZ用「GT2スーパーチャージャープロキット」が販売店限定で発売された。
 
このキットはパワーライター店(※)限定で販売されているのだが、その理由は制御するコンピューターが含まれていないため。ショップ独自に制御するノウハウが必要となるので、まだボルトオンキットとして一般販売されていないのだ。
 
このスーパーチャージャーキットをいち早く装着し、一般ユーザーへリリースを開始しているのが、日本のチューニング界をリードするKansaiサービスだ。すでにGR86&BRZのECUは解析済みなので、メインコンピューターによって燃調を制御。φ43mmのリストリクター装着でHKSの公表スペックを上まわる304馬力を発揮し、φ47mmのリストリクターでは326馬力をたたき出す。ちなみにリストリクター非装着では、高回転の燃調を濃くしてマージンを多く取って356馬力というのだからその出力アップは驚異的だ。ただ、このMAXパワー仕様はどんな負荷が各部に及ぶか検証が済んでいないため、オーダーを受けるかどうかは要相談となる。
 
ひとまずリリースされる330馬力仕様でも、気になるのはクラッチなどの駆動系だが、これはノーマルでも問題はないとのこと。発熱に関しても現状は問題なく、今後の気温上昇に伴うテストで対策が必要と判断されれば、オイルクーラーやダクト付きボンネットなどの開発が考慮されている。
 
さて、気になるのは実際の乗り味だが、ターボと違ってフラットに盛り上がるパワーは3LクラスのNAエンジンのよう。ノーマルを完全に凌駕する速さでも、2000回転からトルクがあって逆に扱いやすくなるという。ちなみにノーマルで発生する4000回転付近の落ち込みはエキマニ&メタル触媒で解消できるため、ここは最初にオススメするチューニングポイント。理想の速さへ無駄なく進化できるよう、Kansaiサービスが適切に導いてくれる。
 
※HKSのF-CON iS、F-CON V Pro、フラッシュエディターの取扱店限定商品であり、専用機器を備えた契約店

KansaiSV
●NAのままサーキットスペックを追求するBRZ(左)に対し、GR86(右)はストリートユースに近いカスタムを実施。HKS製エアロをまとったボディに、今回はスーパーチャージャーを装着した
 

KansaiSV
HKS
GT2スーパーチャージャープロキット 
価格:53万9000円
●HKSの「GT2スーパーチャージャープロキット」はハードウェアのみのリリースで、制御するコンピューターはショップでのセッティングが不可欠。Kansaiサービスのノウハウが光る
 
 
3Lクラスの圧倒的なパワー&トルクを発揮!
KansaiSV
KansaiSV
●エキマニ+メタル触媒で中間の谷を解消するのがファーストステップ。さらにスーパーチャージャーを装着し、リストリクターの違いで2段階のスペックが選べる
 

KansaiSV

KansaiSV
Kansaiサービス 代表取締役
向井敏之さん
●日本のチューニングシーンをけん引してきた向井代表。ストリートを無視せず、ユーザーの理想へ無駄なくエスコートするクルマ作りが信条だ。プロドライバーからの信頼も厚い
 

KansaiSV
〈文と写真=川島秀俊〉

■問い合わせ先
Kansaiサービス
TEL:0743-84-0126
https://www.kansaisv.co.jp

ドライバーWeb編集部

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