2020/12/28 新車

トヨタが超小型EV「シーポッド」を発売。航続距離は150km、最高速度は60km/h

トヨタは2020年12月25日、2人乗り超小型EV「C+pod(シーポッド)」を発売した。価格は上級グレードのGが171万6000円、Xが165万円。EV普及に向けて検討を進めてきた法人ユーザーや自治体などを対象とした台数限定販売で、個人向けの販売は2022年を目途にスタートする予定だ。



全長2490㎜×全幅1290㎜×全高1550㎜のコンパクトなボディで、最小回転半径は3.9mを達成。リヤに9.2kWのモーターを積むRR駆動の電気自動車で、リチウムイオンバッテリー(総電力量9.06kWh)を組み合わせて一充電走行距離はWLTCモード(クラス1:高速道路モードが含まれない)で150kmをマークする。最高速度は高速道路を使わない近距離移動向けに60km/hに設定されている。



近距離での使用が中心となるため、急速充電機能は付いておらず、普通充電のみ(AC200V:約5時間、AC100V:約16時間/いずれも満充電)となっている。外出先ではEV・PHV充電サポートに加入することで、Gステーション(充電器)が設置されているトヨタ車両販売店(約4200基)をはじめ、全国の普通充電スポット(約1万800基)での充電が可能だという。



停電や災害時などの緊急時にも役立つ最大1500W(AC100V)の外部給電機能は助手席の足元に標準装備。オプションのヴィークルパワーコネクターをヘッドライトの間にある普通充電口に差し込めば、外部給電用のコンセントとして約10時間程度の電力を供給できる。



ボディ外板は軽量化を意識して樹脂製に。車両重量は670〜690㎏。軽自動車向けの基準をもとに、新たに設定された超小型モビリティ用の安全基準に対応させた。安全装備では、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式により車両(昼夜)/歩行者(昼夜)/自転車運転者(昼間)を検知するプリクラッシュセーフティを標準装備。低速走行時に壁などの障害物との衝突回避または被害軽減に貢献するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も標準としている。全車ヒーターレスとなり、快適温熱シート(運転席・助手席)やマニュアルクーラーはGだけに設定(標準装備)される。



〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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