2017/11/23 コラム

あなたの(たぶん)知らない “特装キャリイ” の世界〈4〉

“キャリイ特装車” はまだまだ続きます。こちらは街の電気店や酒屋さんなどで活躍する「ゲートリフターシリーズ」。用途によって2つの昇降方式を選べ、最大積載量・最大リフト能力(*)ともに350㎏。電動油圧付きのリフトユニットは「稲坂歯車製作所(ヤシマ)」製で、2.5mのコード付きリモコンスイッチが備わり操作も簡単です。*:オプションのリヤゲート装着により最大リフト能力は異なる小さな力持ち「ゲートリフターシリーズ」
●「垂直式ゲートリフター」…積載物の横揺れが少ない垂直昇降式。油圧シリンダーとワイヤーを使った機構で、上昇約12〜15秒・下降約8〜10秒。「垂直式」、「アーム式」ともにガスボンベや酒類、家電運搬向け。価格:122万400円〜

●「アーム式ゲートリフター」…平行リンク機構により、ゲート部分が弧を描いて昇降するスイングアーム式。上昇約6〜10秒・下降約10〜15秒。「拡張リヤゲート」と「折り畳み式リヤゲート」をオプション設定。価格:118万4760円〜

まだある 1「バイクキャリイカー」こちらはバイク運搬用。標準仕様よりも側方のアオリが浅く、荷台床面には耐水合板が敷かれる(交換やメンテナンスもに考慮した2分割式)のが特徴です。キャビン側にはロープフック付きのガードバーが備わり、オプションで「オートブリッジ」(スロープ)も設定。2WDのみの設定。
●「キャリイ」の「バイクキャリイカー」。最大積載量は350㎏。価格:81万6480円〜

まだまだある 2「特装ベース車」積荷や仕事に合わせて専用の荷台を架装できる “素” モデル。正式名称は、キャリイ特装車シリーズ1仕様。例えばキャンピングカーなど、これまで紹介した特装車とは違う架装を施したい場合はこちらを。架装後、登録にあたっては持ち込み検査が必要になります。
●プリミティブな美しさ(潔さ)。2WD・4WD、5速MT・3速ATから選べる。価格:要問い合わせ

深遠なる “小さな” 働くクルマここでは「スズキ キャリイ」を一例に見てきましたが、ほかにも「ホンダ アクティ・トラック」や「ダイハツ ハイゼット」などにも特装車や架装車といわれるモデルが設定されています。軽トラの世界って、思っていた以上に多彩で奥が深いのです。身近にあるのに縁遠いクルマ……と思いきや、セカンドカーとして買ってみたら、趣味の幅をぐーんと広げてくれるかもしれません。 
ちなみにトラックの「キャリイ」、バンの「エブリイ」とも 最後の “イ” は大文字。「HIJET」は “ハイジェット” ではありませんから。ここ、試験に出ませんよ。

おわり


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