2022/12/30 コラム

スタッドレスと、林鉄跡と、おにぎりと【最強ティグアンへの道】|マッドドッグ三好のクルマ三昧|

おにぎり温め作戦が失敗した話です

ラリーストで動物カメラマンのマッドドッグ三好氏が趣味とクルマ遊びを最大化するため、相棒に選んだフォルクスワーゲン ティグアン。さっそく自分色に染めるべく(?)カスタマイズに着手。今回は新品スタッドレス効果を試すハズの旅で起こった失敗談です。


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やっちまった! 2022年最大のポカだ。

新調したスタッドレスタイヤ、ヨコハマ・アイスガード7(iG70)を装着したので、無性に雪道を走りたくなり、雪のある山梨と長野の県境あたりを目指したときのことだ。そこからアプローチする山では冬毛で真っ白になったオコジョ(イタチの仲間)も見られるはずだ。

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その道中、山梨・長野県境の大弛(おおだるみ)峠へ向かう手前で、道から少し外れたところに森林軌道跡(以下、林鉄跡)があるというので、散策することにした。

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すばらしい! 線路がしっかりと残っているうえにポイントもあるではないか。“レール好き”にとって、この景観はなかなかのものである。だが、しばらく軌道跡に沿って歩いてみたが、まともに線路が残っているのはそこだけのようだ。

クルマに戻る。動きまわったので汗冷えして、急に寒さを感じた。もう少し標高が上がれば雪があるというからなおさらである。

ここでオイラはここ数年で一番愚かなことをしでかしたのである(泣)
まさかの「おにぎりコロコロ」を体験したのだ。

買っておいたおにぎりで空腹を満たそうと思っていたのだが、冷たいまま食べるのはイヤだなぁと思い、思案していたときティグアンのエンジンカバーがフラットだったのを思い出した。そこにおにぎりを置けばエンジンの余熱ですぐに温まるはず!と、おにぎり2つを林鉄跡を散策する前に置いておいた。戻ったときにはホカホカになってるはず……と。

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林鉄跡を撮影してクルマに戻り、さっそくおにぎりをチェック! 予想は外れ、ぜんぜん温まっていない、というか冷たい。おにぎりをエンジンカバーの上に戻し、体を温めるため車内に避難。エンジンをかけ10分が経過。

再びエンジンフードを開けると……、なんということでしょう!? おにぎりが1つしかない! 誰か食べました???

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どうもエンジンの振動で落ちたようだ。前側のラジエターとの隙間におにぎりが落ちて引っかかっていた。手が入るほど隙間はないので、細長い棒のようなもので刺して取るしかない。

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車内で見つけた割り箸を使い、隙間から慎重におにぎりにぶっさす!はずが、手がラジエターの端に触れて“熱っ!”と身じろいだとき、割り箸から手を離してしまった。

結果、おにぎりどころか割り箸までエンジンの下に落下。見えなくなってしまった(泣) こんな失敗をしてしまい手どころか心も痛いわ!

ティグアンのエンジンルーム下側はでっかいカバーで覆われていて、このままだとおにぎりと割り箸はこの先ずっとティグアンと旅をすることになるのだ。早く取り除かないとエンジンの熱でおにぎりが腐ったり、排気管の熱でおにぎりの包みが焦げると臭うよな~。あ~ヤダヤダ。

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その後、傷心のまま雪が残る山に登ったがオコジョは現れず、ついてない時はこんなもんかと、渋滞がない時間帯に足早に帰路につく。

さてアンダーカバーはどうやって外そうか。片側だけのジャッキアップではクルマの下に体が入らないからやりづらい。そうだタイヤの下に角材を入れよう。これならジャッキもいらないしクルマを移動して角材の上に登ればいい。成功!さすが4WD。ラクチンだった。

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アンダーカバーは大量のネジで止められており外すのに手間取った。秘策のハズが飛んだ時間をくってしまった。

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そしてついにおにぎりと再会(!?)
ずっとエンジンの下にいたからほんのりと温かいのがなんか気に食わない。食わんけど(笑) 割り箸は何と電動ファンの下に潜り込んでいた。ファンが破損しなかったのはラッキーだった。それにしても軽い気持ちで置いたおにぎりがこんな大ごとになるとは!
教訓「おにぎりは逃げます!」

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さて、これで2022年の厄はすべて終わり! 2023年はいい年になるといいな~。

〈文と写真=三好秀昌〉

ドライバーWeb編集部

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