2022/12/08 新車

【今年は冬でもソトカツ】ステップワゴンが初心者キャンパーを救う|HONDA STEP WGN|

アウトドアがブームになって久しいが、じつはドライバー編集部にも“にわか”がいる。自称キャンプ狂い。ワタクシ・柿崎である。好きになればなるほど、悩みも大きくて。でも、そのすべてをステップワゴンが解決してくれた。

STEP WGN

キャンプ道具が愛車に入らない!
 
生まれは東北、田舎育ちの39歳。まさかこの歳になってキャンプにハマるとは思っていなかった。というのも、妻も娘も虫が嫌いで外で遊ぶのも億劫なほう。一方、ワタクシ柿崎は原始的な遊びで育ったため、「なぜ山の中で寝泊まりしなきゃいけないのか」とキャンプに否定的な人間。つまり、柿崎一家はアウトドア遊びとは縁遠い部類のファミリーだったのだ。
 
事件は2022年初夏。「ねえ、キャンプ行かない?」という鶴、ではなく妻の一声。どういう風の吹き回しか……と口を挟む間もなく、「もうテント買ってあるんだわ」と追い打ち。
 
まあ椅子もテーブルもあるし、一度行ってみようかとキャンプ場を予約。家族3人で初めてテントを建て、自宅の鍋用カセットコンロで料理を作って食す。たいしたメニューじゃないのにウマい。そしてたらふくビールを飲んでも家族が優しい……。
 
それから約半年で買いそろえたキャンプ道具は数知れず。夫婦それぞれ欲しかったギアを買ってはキャンプ場で試し、「これいいよね」、「これイマイチだね」などと家族会議を繰り返してきた。
 
そんな楽しい時期もつかの間、キャンプ道具が愛車に積みきれなくなった。わが家のクルマはマツダ3になる前のアクセラ。もともと荷物がたくさん載るクルマじゃないのに、なぜこんなに買い漁ったんだ?
 
というウワサをどこで聞きつけたのか、ホンダアクセスからお声がかかった。「ぜひステップワゴンをキャンプに使ってみてください」と。渡りに船である。
 
あんなに四苦八苦して積み込んでいたキャンプ道具を、ステップワゴンはいとも簡単に飲み込む。愛車の場合は、後席背もたれ片方を前倒し、そこにも荷物を積み上げるため乗員の居住空間を侵食。後席に座る娘の隣はキャンプ道具が満載だ。
 
ミニバンなんだから積めて当たり前、と思うなかれ。3列目が跳ね上げ式ではなく床下収納なのが奏功、荷室横の張り出しがないしフロアがフラットなため、横幅いっぱいにどんどん荷物を積んでいけるのだ。じつは妻の実家のクルマ、フリードでも同じように積んでみたが、荷室長に不満はないもののやはり3列目が邪魔で荷物を縦に積み上げづらい(2列シートのフリード+なら、その不満はずいぶん解消される)。
 
そしてステップワゴンは走りがすばらしい。特に2Lハイブリッドのe:HEVならトルクフルなモーター駆動のおかげで荷物満載でもスイスイ。キャンプ場までのクネクネしたワインディングロードでも、前方視界のよさも相まってステアリングの切り遅れがない。ドッシリした足まわりは荒れた路面でも快適で、この乗り味は商用バンでは味わえない。
 
さらに特筆すべきはブレーキのタッチ。重心の高いミニバンやSUV、しかも回生ブレーキとの協調が上手ではない電動モデルだと停止時にカックンを誘発するが、ステップワゴンのe:HEVは、それがない。酔いやすい人を乗せているときは、これが結構うれしい。後席に座るであろう娘もキャンプ道具と同乗しなくていいから快適なはず。ちなみに今回キャンプ場の往復で約300km(高速道路6割、一般道4割)走り、燃費計は17.3km/Lの表示。燃費走行、というより元気に走ったことを踏まえれば十分すぎる数字だ。
 
キャンプ場に着いたらキャンプ道具を下ろし、テントやら焚き火やらの準備を済ませてすぐさま肉を焼く。今日は家族抜きだから罪悪感がないわけでもないが、じつにゼイタクな時間を過ごさせてもらった。
 
いい意味で生活感のないクリーンな見た目は、自然の中に置いてもしっくりくるステップワゴン。コイツをわが家に迎えたら……ますますキャンプ道具が増えそう。楽しみも増えるが、家計的に問題が出そうだ。
 

STEP WGN
 
「載せる・走る」が超一流
 
 
STEP WGN
まだまだ余裕あり!
●2ルームのテント、シュラフ(×3)、エアマット(×3)、テーブル(×2)、椅子(×3)、食器類、ソフトクーラーなど柿崎家のキャンプ道具(一軍)をほぼすべて飲みこんだステップワゴン。3列目シートは床下に収まるから、きれいなボックス収納のようで荷物を積み込みやすく、下ろしやすい
 
 
純正アクセサリーでもっと使いやすく
STEP WGN
●3列目シートを格納した状態の荷室フロアに敷くラゲッジトレー。濡れたり汚れたりした荷物も気兼ねなく積めてアウトドアでも活躍。2列目キャプテンシート車用は1万6500円、2列目6:4分割ベンチシート車用は1万9800円
 
STEP WGN
●2、3列目フロア全面を覆うタイプのフロアカーペットマット。汚れの拭き取りや砂ぼこりなどの掃き出しが簡単だ。フローリングタイプマットで、木目調のデザイン。アウトドアでも違和感なくくつろげる雰囲気も演出してくれる。価格は4万2900円だ
 
STEP WGN
STEP WGN
STEP WGN
●今回の車両は、ステップワゴン e:HEV エアーの8人乗りタイプ(340万4500円)。外装には純正アクセサリーのフォグライトガーニッシュ、リアコーナーガーニッシュ、ボディーサイドモールなどに加えて16インチ アルミホイールのMS-046(マルチカラー塗装)を装着。シンプルな見た目を邪魔しない、ちょっとしたアクセントにセンスのよさを感じさせるアイテム類だ


N-VAN
お一人様ならN-VANが楽しい
 
N-VAN
N-VAN
 
じつは今回、商用軽のNバンで車中泊してみた。Nバンは、助手席を床下に格納できて荷室面とフラットにできるのが売り。これだけでも十分横になれるが、いざ就寝時に荷物の置き場がない……というわけで純正アクセサリーのマルチボードのラゲッジ用(7万950円)とリヤ用(助手席側、3万1900円)を装着。寝床が1段高くなり、そのボードの下に荷物を格納できるから広々眠れるのだ。
 
N-VAN

これにプライバシーシェードなどを組み合わせれば就寝中のセキュリティも安心。そのほか、有孔ボードやルーフインナーサイドパイプなど純正アクセサリーをふんだんに用意。自分だけのNバンで、仕事を忘れて全国行脚とかしてみたい……。商用バンとは思えぬかわいらしい見た目も所有欲を満たしてくれる。
 
〈文=ドライバーWeb編集部・柿崎 写真=岡 拓〉

ドライバーWeb編集部

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