2022/10/24 ニュース

IDOM、全国の通園バス100台に置き去り防止の安全装置を無償で取り付け。希望事業者の受け付けを開始|「ガリバークルマ支援第2弾」|

全国で中古車の買取・販売店ガリバーを展開するIDOM(イドム)は、2022年9月に発生した「3歳園児バス置き去り事故」を受け、オクト産業と協力し、幼稚園・保育園・認定こども園などの事業者(以下、幼稚園児業者)を対象に、通園バス100台に置き去り防止の安全装置(ブザー)の無償取り付けを行う「ガリバークルマ支援第2弾」を実施する。
 
その第1号として、2022年10月28日に東京と福島の幼稚園の通園バスに同装置を取り付ける。
 
今後は、全国の幼稚園などを対象に、無償取り付けを希望する事業者を募集し、まずは100台に取り付けていく、としている。
 
IDOM
●安全装置イメージ

今回設置する安全装置は、通園バスのエンジンキーがオフになると車内に警報ブザーが鳴り始め、所定時間(任意に設定可)以内に、車内の安全確認を完了して後部座席に据え付けたランプスイッチを押さなければ、車外へも大音量の警報が鳴り響く仕組み。人為的なミスをなくすことにより、置き去り防止効果を高めるものとなっている。
 
IDOM
●通園バス内の安全装置設置場所イメージ

シンプルな構造で操作がわかりやすいため、誰でも使えるのが特徴。また優先で接続されているため、電波障害などの影響を受けることなく使用が可能。ICタグを利用することで、運転者(車内管理責任者)と園内管理者の複数の携帯端末で安全確認を共有できる。
 
※安全装置はDC12Vアース車専用
※責任者の確認の補完をするものであり、完全に置き去りを防止するものではない
※車種により同装置の接続が不可能な場合がある。そのため、取り付け申し込み時に車両の情報を提供する必要がある
 
 
IDOM
 
これまでIDOMは、安心・安全で豊かなカーライフを提供するべく、クルマの買取・販売事業を主軸としたサービスを展開してきた。
 
また、地元企業市民として自然災害や社会的混乱により、移動に不安を抱えるあらゆる人々に向けた支援活動も全国で行っており、2020年には「ガリバークルマ支援第1弾」として、コロナ禍で移動が困難になった人を対象にIDOMが保有する車両在庫の一部を提供した。

今回は、2022年9月に起きてしまった「3歳園児バス置き去り事故」を受け、通園バスの安全装置の開発をいち早く手がけたオクト産業と協力し、全国の幼稚園児業者へ無償モニターとして安全装置取り付けの支援策を決定した。
 
2022年9月29日に政府より発表された全国約1万6000施設が対象の2023年4月からの通園バス置き去り防止の安全装置取り付け義務化に先駆け、痛ましい事件を一件でも減らし、いち早く多くの親子に安心・安全を届けるべく、100台の設置に向けて順次、オクト産業と安全装置の製造と設置を進めていくという。
 
今回の安全装置の取り付けによるIDOMとオクト産業との協力は、IDOMが地域の幼稚園児業者や底へ通う子供たち、その家族が安心して通園できるよう、移動の不安を少しでも解消することができないかと模索するなか、いち早く通園バスの置き去り防止の安全装置を研究・開発したオクト産業との出会いや、その熱意への共感、そして両社ともに“福島県”に縁のある企業であるということで実現したという。
 
オクト産業は、安全装置の開発に成功したが、全国に展開するルートや設置・取り付けを行う設備やリソースを持ち合わせていないという課題があった。そこで、IDOMの有する直営工場や全国のネットワークを活用し、オクト産業が開発した製品をより早く、より多くの幼稚園児業者へ届けていくという。
 
10月28日に実施する本プロジェクトの第1号は、東京都世田谷区と、福島県郡山市の2カ所の幼稚園に対し、置き去り防止の安全装置(ブザー)を設置する。福島県の幼稚園は、IDOM創業の地であり、オクト産業の技術を支える評価センターが置かれるという、双方にゆかりのある地であることから設置が決まったという。
 

[ガリバークルマ支援第2弾プロジェクト概要]
開始期間:2022年10月24日〜 ※順次受け付けし、なくなりしだい終了
対象地域:全国 ※一部店舗での取り扱いとなる
設置場所:姉弟の直営整備工場併設の店舗 ※取り付け店舗はIDOM担当より連絡がある
申し込み/問い合わせフォーム
https://docs.google.com/forms/d/1PbtHdEwSR6qY42rftASbpc2rYdQFlg_4bxBZ2T8RGGI/edi
 
〈申し込みから取り付けまでの流れ〉
1. 申し込みフォームに必要事項を記入し申し込む
2. フォームからの申し込みの受理後、IDOM担当(ガリバー 通園バス安全装置事務局)から順次メールにて連絡する
3.IDOM担当と日時などを調整後。姉弟の直営整備工場併設の店舗にて取り付け
※申し込み状況により、希望に添えない場合がある
※申し込み後、日時調整が完了していない場合、直接店舗に出向いても取り付け対応はできない
※安全装置(ブザー)に関する問い合わせ、または視察を希望する場合も申し込み/問い合わせフォームより連絡する
 
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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