2022/10/20 新車

マツダ、MX-30/MX-30 EVモデルの改良を実施。新ボディカラーやEVモデルの給電機能を充実

マツダは2022年10月20日、コンパクトSUVのMX-30とMX-30 EVモデルの一部改良を実施するとともに予約販売を開始した。発売は11月初旬を予定している。
 
価格はMX-30が264万〜299万7500円、MX-30 EVモデルが451万〜501万6000円。手動運転装置付き車「セルフエンパワーメントドライビングビークル」は52万8000円高ですべてのグレードに選択可能。
 
MX-30

今回の改良では、MX-30/MX-30 EVモデル共通で新色を含むボディカラーの変更とシフトノブの形状を変更。MX-30は新グレードを2タイプ設定。MX-30 EVモデルはAC1500W/AC150W電源とV2Hの設定と、フロントフェンダーに「EV」バッジを追加しバックドアのエンブレムのデザイン変更を実施した。
 

2トーン色の設定で軽快感を際立たせた
 
具体的にはボディカラーの変更については、MX-30シリーズの特徴であるキャビンと観音開きのフリースタイルドアを際立たせる「フレームドトップ」をブラック単色としたマルチトーン(2トーン)のソウルレッドクリスタルメタリック、ジェットブラックマイカ、ジルコンサンドメタリックを新設定。
 
MX-30

従来の3色分けのマルチトーン(3トーン)はセラミックメタリックのボディカラーのみを継続設定。モノトーンのマシーングレープレミアムメタリック、ポリメタルグレーメタリック、セラミックメタリック、ジェットブラックマイカとあわせて全8色を用意する。
 
操作性を高めたシフトノブを採用
 
シフトノブについては、人間中心の考え方に基づき、素早い操作時でもよりスムーズに操作できるように、従来はシフトノブ右側にあったボタンを前方裏側に配置を変更している。親指で押してセレクターをスライドさせる方式から、4指(親指以外)で押すタイプとなった。これはCX-60で採用されたものと同じだ。

MX-30
 
マイルドハイブリッド車は従来のパッケージオプションを標準化して新グレードを設定
 
マイルドハイブリッドのMX-30は今回、新グレードとしてインダストリアル クラシック(Industrial Classic)とモダン コンフィデンス(Modern Confidence)を設定。全3グレード体系とした。
 
MX-30
●インダストリアル クラシック

MX-30
●モダン コンフィデンス

従来はモノグレードの設定で、7つのパッケージオプションを組み合わせ、価値観やライフスタイルに合わせた仕様を作れる「YOUR ORIGINAL CHOICE」を用意していたのだが、これを見直した形だ。
 
また、今までパッケージオプションとしていたベーシックパッケージとエクステリアパッケージは今回の改良で全グレードに標準装備化された。
これに新グレードのインダストリアル クラシックとモダン コンフィデンスには、従来のインテリアパッケージ(ブラウン内装のインダストリアルもしくはホワイト内装のモダン)と同パッケージに同時装着するユーティリティパッケージが装着される仕様となっている。
なお、従来パッケージオプションで今回各グレードに組み込まれた装備内容は下部に記載する。
 
改良後のメーカーオプションは、セーフティパッケージと360°セーフティパッケージを全グレードに用意。ボーズサウンドシステム+12スピーカーはインダストリアル クラシックとモダン コンフィデンスで選択可能だ。
 
ちなみにこれまでのMX-30の販売構成比は、インダストリアル クラシックが約4割、モダン コンフィデンスが約3割で、全体の7割をこの2つのパッケージオプション装着車が占めていたというから、人気の装備をそのままグレード化して購入検討時にグレードを選びやすくしたと言えるだろう。
 
MX-30 EV MODEL
●MX-30 EVモデル ハイエストセット 

バッテリーEV車は電動車としての魅力を強化
 
一方、バッテリーEVのMX-30 EVモデルについては、バッテリーから電気製品に電気を供給できるAC1500Wおよび150W電源を設定(ハイエストセットに標準。ほかはオプション)。AC1500W電源はラゲッジルームに、AC150W電源はフロントコンソールに配置する。
 
MX-30 EV MODEL
●フロントコンソールにAC150W電源を設定

また、V2H(Vehicle to Home)機能を全車標準装備。これは車両の駆動用バッテリーに蓄えられた電力を、建物に設置されているV2H充放電設備に接続することで建物へ給電できるものだ。
 
多様なライフスタイルの楽しみ方を広げるとともに、万が一の際の電源としても使用できる機能を強化することでBEVの魅力を高めている。
 
また、フロントフェンダーに「EV」バッジを追加したほか、バックドアのバッジを新デザインに変更している。
 

[新たに組み込まれた従来パッケージオプション内訳]
〈全グレード標準装備化したもの〉
■ベーシックパッケージ
・本革巻きステアリング
・ステアリングベゼル/スイッチ(プラチナサテン)
・フロントインナーハンドル(プラチナサテン)
・リアパッケージトレイ
・交通標識認識システム(TSR)
・リバース連動ドアミラー機能付き電動格納式カラードドアミラー ブラック(オート格納)ヒーテッド機能 *リバース連動機能はMX-30は非装着
・自動防眩ルームミラー
・バニティミラー 照明付き(運転席/助手席)
・アドバンストキーレスエントリーシステム(アンサーバック機能付き、リアゲート連動)&アドバンストキー×2
 
■エクステリアパッケージ
・215/55R18タイヤ&18インチアルミホイール(高輝度ダーク塗装)
・Dピラーメッキ+MAZDAロゴ
・ピラーガーニッシュ(ピアノブラック)
 
〈インダストリアル クラシックおよびモダン コンフィデンスに装着されるもの〉
■インテリアパッケージ
・シート:
インダストリアル クラシック…クロス(ブラック)+合成皮革(ブラウン)
モダン コンフィデンス…クロス(ブラック)+合成皮革(ホワイト)
・フロントドアアームレスト/リアサイドトリムアームレスト:
インダストリアル クラシック…合成皮革(ブラウン)
モダン コンフィデンス…合成皮革(ホワイト)
・ニーレストパッド
・コルク付きプルハンドル
・ホーンパッドリング(プラチナサテン)
・グローブボックスノブ(サテンクローム)
・エンジンスタータースイッチリング(プラチナサテン)
・自動防眩ルームミラー(フレームレス)
・LEDマップランプ(リヤ)
 
■ユーティリティパッケージ
・運転席10ウェイパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブドライビングディスプレイ/ドアミラー角度)
・ステアリングヒーター
・運転席&助手席シートヒーター
・スーパーUVカットガラス(フロントドア)+IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)
・リバース連動ドアミラー機能付き電動格納リモコン式カラードドアミラー ブラック(オート格納)自動防眩機能(運転席側)
 
 

[バリエーションと価格]
■MX-30 EVモデル
〈FF・モーター・ー〉
EVハイエストセット:501万6000円
EVベーシックセット:458万7000円
EV:451万円
 
■MX-30(マイルドハイブリッド車)
〈FF・2Lガソリンエンジン+モーター・6速AT〉
インダストリアル クラシック:276万1000円
モダン コンフィデンス:276万1000円
MX-30:264万円
 
〈4WD・2Lガソリンエンジン+モーター・6速AT〉
インダストリアル クラシック:299万7500円
モダン コンフィデンス:299万7500円
MX-30:287万6500円
 
 
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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